悪党も真っ青? 世界のカッコいいパトカー 86選 後編 珍車に名車、迷車まで

公開 : 2022.10.22 18:45

13=フォードマスタング・マッハE(英国)

ここ数年、EVの性能が向上し、警察のパトロールに必要な長い航続距離を備えたモデルが増え、警察車両としての利用が始まっている。

英国のいくつかの警察署では、フォードのマスタング・マッハEスタンダードレンジの本格的な導入を検討し始めている。0-100km/h加速は3.7秒、最高速度180km/hとその性能は十分だろう。いつの日か、ほぼすべてのパトカーがEVになるかもしれないが、まだスタート地点に立ったばかりだ。

13=フォード・マスタング・マッハE
13=フォード・マスタング・マッハE

12:ホンダNSX(日本)

伝説のF1ドライバー、アイルトン・セナ(当時、マクラーレンはホンダのエンジンを搭載していた)の協力を得て開発されたことで知られるNSXは、今でも日本を代表するスポーツカー、スーパーカーの1つである。栃木県警の高速隊に配備されたNSXは、ホンダから寄贈されたもの(県内に工場があった)で、今も現役のようだ。

初代ホンダNSXは3.0L V6エンジンを搭載し、最高出力280馬力、最高速度270km/hを誇る。

12:ホンダNSX(日本)
12:ホンダNSX(日本)

11:ルノーメガーヌRS(フランス)

フランスの高速道路では、国家憲兵隊のルノー・メガーヌRSがよく走っている。2011年以来、ルノー最速かつ最強のモデルとして君臨してきたメガーヌRSは、ターボチャージャー付き4気筒エンジンを搭載し、スピード違反のドライバーを追いつめるのに十分な性能を持つ。

少なくとも、国家憲兵隊のもう1台の愛車である最高出力90psのターボディーゼルエンジンを搭載したプジョー・パートナー(リフターの商用版)よりも、この仕事に適していることは間違いない。半世紀前に使われていたアルピーヌA110の現代版に相当するだろう。

11:ルノー・メガーヌRS(フランス)
11:ルノー・メガーヌRS(フランス)

しかし、残念なことに、メガーヌRSに残された時間はあとわずか。詳細は未確認だが、維持費がかかりすぎるため、国家憲兵隊は押収した高出力モデルと入れ替える予定だという。

10:アウディR8(ポルトガル)

このR8を最初に所有したのは、アルゼンチン代表のサッカー選手、アンヘル・ディ・マリアである。ところが、その次のオーナーは、どうやら麻薬の売人だったようだ。ポルトガルの警察当局は2014年にこの車両を押収し、いつもは売却するのだが、公共治安警察(PSP)で使用することにした。

10:アウディR8(ポルトガル)
10:アウディR8(ポルトガル)

9:フォード・エスコートRSコスワース(英国)

シエラRSコスワースの次に登場したエスコートは、最高出力233psの2.0Lターボエンジンを搭載し、最高速度240km/hを誇るラリーカーのホモロゲーションスペシャルモデルである。

こちらはイングランド北部のノーサンブリア警察が走らせていた車両。1992年から1996年にかけて7154台が製造されたエスコートRSコスワースだが、現存する個体はますます貴重になっている。

9:フォード・エスコートRSコスワース(英国)
9:フォード・エスコートRSコスワース(英国)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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