新型ジープ・グランドチェロキー・リミテッド試乗 5人乗りショート版は「L」と対照的?

公開 : 2022.10.24 16:00  更新 : 2022.10.24 16:06

PHEVも選べる 気になるのは4xe?

高速道路など一旦スピードに乗ってしまえば至極快適な4気筒のグラチェロ。だが街中ではパワー特性が気になった。

クルマ好きはターボラグすら楽しめるはず。だがストップ&ゴーが連続する街中で普段使いする場合には少しアクセルワークに慎重におこなう必要があると感じた。

ジープ・グランドチェロキー・リミテッドの全長は4900mm
ジープグランドチェロキー・リミテッドの全長は4900mm    神村聖

何しろこの4気筒ターボは、アルファロメオ・ジュリアを「それらしく」走らせることに長けた逸品なのだから。

4気筒ターボのパワー特性はラングラーでも同じはずなのだが、以前ジープの原種を試乗した時にはあまりそれが気にならなかった。

ラングラーは遊び心溢れる特殊なモデル、という思い込み(?)があるからだろうか。

奥さんが街中で普段使いするシーンが多いのであれば、そして取りまわし的に問題がなければ(最小回転半径はLが6.3m、スタンダードは6.0m)、自然吸気V6搭載のLリミテッドを考慮してみる必要があるだろう。価格はLの方が15万高いだけなので。

一方3列シートは不要だし、何より小まわりが重要という人にとって注目すべきは4xeだろう。

車体の前後にモーターを備え、最大で40-50kmほどEV走行できるという4xeならばターボラグをモーターが埋めてくれる可能性も高いはずだからである。

クルマ自体の完成度がとても高まった新型グランドチェロキーだけに、ラインナップの拡充はカスタマーに非常に大きな利益をもたらすのではないだろうか。

ジープ・グランドチェロキー・リミテッドのスペック

価格:892万円
全長:4900mm
全幅:1980mm
全高:1810mm
ホイールベース:2965mm
車両重量:2070kg
パワートレイン:直列4気筒1995ccターボ
最高出力:272ps/5250rpm
最大トルク:40.8kg‐m/3000rpm
WLTCモード燃費:-
ギアボックス:8速オートマティック

ジープ・グランドチェロキー・リミテッド
ジープ・グランドチェロキー・リミテッド    神村聖

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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