新型「SL」価格判明! メルセデスAMG SL 43、日本発売 7代目のデザイン/内装/サイズを解説
公開 : 2022.10.24 11:07 更新 : 2022.10.24 22:35
内装 2+2シートでどう変わる?
インテリアは、上質な素材とクラフトマンシップにより、ラグジュアリー性を感じられるスポーティかつ快適性に優れたものだ。
そのデザインには、アナログ的幾何学フォルムとデジタル技術を融合した「ハイパーアナログ」と呼ばれるものが採用され、100%デジタルのコクピットディスプレイは、立体的なバイザーにぴったりとはめ込まれている。
また、4代目SL以来の2+2シートレイアウト(日本には未導入)を採用したが、リアシートに座れる乗員の身長は150cm(チャイルドシート装着時は135cmまで)となっている。
リアシート非使用時は、ゴルフバッグなどを積むラゲッジスペースにもなり、またドラフトストップを装着して室内に乱気流が発生することを防ぐ。
幅広のセンターコンソールは前方へ向けて急角度で立ち上がり、そのままダッシュボードの下側に流れ込むスタイル。その機能上・デザイン上の中心となるのが、前後の本革面の間に埋め込まれた金属パネルだ。このNACAダクト形状は、AMG GTやGT 4ドアクーペの遺伝子を受け継いでいる。
また、標準装備の「AMGスポーツシート」の彫刻的なシートデザインは、表面素材を重ね合わせたレイヤーや身体を包み込む面を設けている。
AMGパフォーマンス・ステアリングに標準装備の「AMGドライブコントロール・スイッチ」は、直感操作と鮮やかなカラー液晶表示、モダンなアイコンが特徴。重要な走行機能とドライブモードの選択を、ステアリングホイールから手を離すことなく操作できる。
SL専用プラットフォームについて
新型SLのボディシェルには、メルセデスAMGが開発したまったく新しい車両アーキテクチャーを採用。
アルミ、スチール、マグネシウム、繊維複合材を用いる材料を組み合わせた軽量アルミニウム複合シャシーにより、最大限の剛性を生み出し、精度の高いドライビング、優れた快適性、それにスポーティなボディプロポーションを実現する。
この新しいロードスター・アーキテクチャーは、自立構造を持つ1つのアルミニウム製スペースフレームで構成されている。
1952年の初代SLのスペースフレームと同様にゼロから開発したもので、コンポーネントについては先代SLはもちろん、AMG GTロードスターなど他のモデルから流用されたものはない。
中空の熱間成形高張力スチールによるウインドスクリーンフレームは、リアシートの後ろにあるオートマティック・ロールバーとともに、横転時に乗員を保護する安全装備となっている。
ボディシェル構造のねじり剛性は、先代モデルに比べて18%アップ。横方向剛性は、きわめて優れているAMG GTロードスターに比べ50%増、前後方向剛性は40%増。
また、シャシーマウントの負荷導入剛性も同じく改善され、きわめて正確なハンドリングと優れたアジリティを実現した。なお、ホワイトボディの重量は約270kgだ。