新型「SL」価格判明! メルセデスAMG SL 43、日本発売 7代目のデザイン/内装/サイズを解説
公開 : 2022.10.24 11:07 更新 : 2022.10.24 22:35
「43」は直4 エンジンスペックは?
日本仕様の新型SLのパワーユニットは、直4エンジンとしては初めて「ワンマン、ワンエンジン」の主義に従い熟練のマイスターが手作業で丹念に組み上げる、M139型を搭載。
最高出力は381ps(280kW)、最大トルクは48.9kg-mを発生する。WLTCモード燃費は10.8km/Lだ。
量産車としては世界初のエレクトリック・エグゾーストガス・ターボを採用。メルセデスAMGペトロナスF1チームが実績を上げているシステムを直接のベースとしている。
具体的には、厚さ約4cmの電気モーターを、排気側のタービンホイールと吸気側のコンプレッサーホイールの間のターボチャージャーの軸に直接一体化。このモーターが電子制御でターボの軸を直接駆動し、コンプレッサーホイールを加速する。
その加速は、排気の流れによって駆動されるようになるまで行われる。これにより、アイドリングスピードから全エンジン回転域にわたって、レスポンスを大きく改善。低回転域のトルクを高める効果をもたらし、アジリティや発進加速性能の向上につながる。
このターボチャージャーは車載のBSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)による48V電気システムを電源とし、最大170,000rpmまで動作する。また、このBSGはマイルドハイブリッドとしても機能する。
組み合わされるトランスミッションは、9速ATの「AMGスピードシフトMCT」。トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを搭載し、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現。
走行性能は、0-100km/h加速が4.9秒、最高速度が275km/hとアナウンスされている。
装備/ADAS/ソフトトップ
新型SLでは、2001年に登場した5代目以来採用されていた金属製のバリオルーフに代えて、電動ソフトトップを装備。
新型がスポーツ性を重視したための変更で、21kgも軽く、重心が低くなったことから、ドライビングダイナミクスやハンドリングにプラスの効果が生まれた。
しかし、日常的に使える高い実用性と優れた静粛性を保つため、防音マットを挟んだ三層構造のソフトトップや省スペース軽量型Zフォールドを採用。開閉に要する時間は約15秒で、車速が60km/hまでならば走行中でも開閉が可能だ。
コクピットには、12.3インチのコクピットディスプレイと、11.9インチの縦型メディアディスプレイの2画面を標準装備。対話型インフォテインメント・システムの「MBUX」は、さらに進化し、音声認識だけでなく、タッチスクリーンやステアリングホイールにあるタッチコントロール・ボタンでも様々な操作が可能だ。
テレマティクスサービスの「メルセデス・ミー・コネクト」は、24時間緊急通報サービスや駐車位置検索、オンライン駐車場情報などが3年間無料(有料で継続も可)。
運転支援システムの「インテリジェントドライブ」は、高度化されたステレオ・マルチパーパスカメラとレーダーセンサーの働きにより、周囲の交通状況をより的確に把握。機能が大きく強化されている。
さらに、車両の前後1m以内に障害物があるとアクセルを踏んでも2km/h以上の速度が出ずにドライバーに警告する「ドライブアウェイアシスト」、360度カメラシステム、ウルトラハイビーム付きDIGITALライトなど、メルセデスの最新・最先端のテクノロジーが導入されている。
メルセデスAMG SL 43 日本価格
日本仕様のメルセデスAMG SLは、現在のところ2L 直4ターボエンジン(BSG付き)を搭載した、「SL 43」のモノグレード設定。
車両価格(税込み)は下記のとおりとなっている。ハンドル位置は、左右とも選べる。
メルセデスAMG SL(2L直4ターボ/BSG搭載):1648万円
なお、欧州仕様では4LのV8ターボエンジンを搭載して4WDと4WS(後輪操舵)も採用した「SL 63 4マティック+」と「SL 55 4マティック+」もラインナップされているが、これらの上位グレードの日本導入に関しては現段階では未定だ。