スペイン布製タイヤチェーン大手イッセ社 「イッセ・スノーソックス」の魅力をCEO来日セミナーで紹介
公開 : 2022.10.26 13:45
スペインの大手布製タイヤチェーンメーカー「イッセ」は、 「イッセ・スノーソックス・メーカー来日セミナー」を開催しました。
注目高まる「布製チェーン」
スペインの大手布製タイヤチェーンメーカー「イッセ」は、 日本の報道関係者などを対象とした「イッセ・スノーソックス・メーカー来日セミナー」を開催した。
紹介された「イッセ・スノーソックス」はイッセが開発・製造する布でできたタイヤチェーン。
日本においては2019年の販売開始以降、全国の大手自動車用品店やタイヤショップ、ホームセンターなどで配荷を果たし日本市場向けの輸入量は3年で20倍以上に飛躍している。
また欧州自動車メーカーのインポーターにおいて純正アクセサリーに採用されているほか、ロードサービスや道路維持補修の場での活躍も始まり、冬のドライブを支える力強いアイテムとして注目される。
セミナーではイッセ・スノーソックスの開発秘話などが紹介されたほか、Q&Aセッション、スノーソックスを実際に装着する体験会を実施。
またインスティトゥト・セルバンテス東京によるバルセロナの町の紹介や、美味しいスペイン料理を囲みながらの懇親会も催された。
「イッセ・スノーソックス」の特徴は?
タイヤが雪に接すると瞬間的に雪が溶けて水の膜が発生。この水分がスリップの原因となる。
イッセ・スノーソックスの表面は糸が立体的に編み込まれ、厚みのある作りになっている。
これが水分をしっかりと吸収・排出するため、タイヤと路面の摩擦面積が広がり確かなグリップを生み出すという。水分の多い雪道や、シャーベット状になりやすい都心の路面でも安心して走行できるよう設計されている。
アイスバーンなど水分が少ない道では、スノーソックスの繊維が瞬時に雪に張り付いてグリップ。スノーソックスの繊維の間に入りこんだ水が一瞬にして凍り、くさびの役割を果たすことで雪と繊維の接着を引き起こす。こうしてイッセ・スノーソックスは水分の多い雪、少ない雪のどちらにも効果を発揮するという。
使用される布は耐久性にすぐれ、継続的にしっかりと水を吸収・排出できる。
イッセ・スノーソックスは長年の研究開発により、耐久性と吸水性の最適なバランスを実現。雪道でもしっかりと加速することができ、ブレーキの際には制動距離を最小限に抑えることができる。
イッセ・スノーソックスには独自のオートセンター機能が備わっており、走行中もソックスを常に適正な位置に維持。
装着直後は中央のゴムが楕円になっていても、走行を開始するとタイヤの回転によってゴムが真円に近づいていく。これにより安定的・安全に走行することができる。
重さはパッケージ込でも1500g以下。かさばらず、ゴムや樹脂、金属などと違って劣化の心配もいらないという。
装着にはジャッキアップといった特別な道具も不要、3分程度で簡単に取り付けることができる。
6サイズで軽自動車で使われる幅の狭いタイヤからSUVの大口径タイヤまで、市販されているほぼすべてのタイヤで装着可能。また布製チェーンで唯一、大型車両用に対応する(大型車両用のサイズ展開は14サイズ)。