買えるときに買っておけばよかったクルマ 12選 価格高騰で手が出せない名車たち

公開 : 2022.10.29 06:05

アルピーヌA310

筆者個人の車歴(これまでに所有したクルマ)は、今のところ非常にドイツ的で堅実なものとなっている。そのためかどうかわからないが、大手メーカーから部品を拝借して作った手作り感満載のスポーツカーを所有したいという願望が強い。TVRはちょっと立派すぎるから、マーコスを買おうかと真剣に検討したこともある。同じように購入を考えていたのが、アルピーヌA310だ。

A310は、ラリーの血統を持たず、初期の4気筒モデルもスポーツカーというよりグランドツアラーであったため、初代ルノーA110よりも手頃な価格で購入することができた。それでいて、プジョー・ルノー・ボルボのV6という錨のように重いエンジンを積んでいても軽快で、筆者にとっては痛快極まりないクルマだった。また、市販車としては非常に奇抜なワイパーを備えているのも特徴だ。

アルピーヌA310
アルピーヌA310

実家近くのルノーの整備工場で、数か月放置されて苔むしたままになっていたものがあったが、売ってもらえなかった。また、レストアされたばかりのものが1万ポンド(約170万円)で売りに出されていたので問い合わせたのだが、あまりに遅すぎた。筆者は代わりに、ポルシェ944を買ってしまった。A310はとても希少なので、たとえ売りに出されても、最近のクラシックカーブームですぐに「売約済み」となってしまう。やれやれだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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