電動化でゴルフやポロはどうなる? フォルクスワーゲンの車名に「変化」の兆し
公開 : 2022.10.27 20:05
グループ内での連携も強化
シェーファーCEOはフォルクスワーゲン・グループ内での連携に関して、「フォルクスワーゲン、セアト、クプラ、スコダ、フォルクスワーゲン・コマーシャル(商用車部門)など、グループが持つ大きな可能性を活用し、競争力を高めていきます」とした。
その取り組みの一環として、スコダが新型フォルクスワーゲン・パサートと新型スコダ・スパーブの開発を担当し、セアトとクプラが小型EVの開発を主導する。一方、フォルクスワーゲン・コマーシャルは自動運転技術の開発を、フォルクスワーゲンは次世代のSSPプラットフォームの開発を担う。
フォルクスワーゲン・グループは23の生産工場を抱えるが、個々の開発・製造からプラットフォームによるグループ化に焦点を移しつつある。これにより、今年は2億2000万ユーロ(約320億円)のコストを削減できるという。全体的な目標は、シナジー効果で20%の効率化、量販ブランド(前述の5ブランド)全体で8%の投資収益率を確保し、グループ全体の販売台数の80%を占めること。
シェーファーCEOは、フォルクスワーゲンというブランドの強みについて、次のように述べた。
「フォルクスワーゲン・ビートルやブリー(マイクロバス)、ゴルフGTIを見ると、人々は笑顔を浮かべ、スマートフォンを取り出してくれます。わたし達にとって、伝統は重荷ではなく、真の資産です」
「そして、それこそが再び築き上げたいものなのです。社内でも、わたしはチームにこう言いました。『VWは、再び愛のあるブランドにならなければならない』と。人々に好かれるフレンドリーなブランド。特にエレクトリックとデジタルの時代にあって、お客様のご要望に耳を傾け、それに応えるブランドです」