北米トヨタ タンドラにTRD製リフトキット発売 見た目とオフロード性能向上
公開 : 2022.10.27 20:38
北米トヨタはフルサイズピックアップ「タンドラ」用のリフトアップキットを発売しました。最低地上高がおよそ6.5cm引き上げられます。
全ての純正機能を損なわずにリフトアップ
北米トヨタが発売する新型タンドラに、トヨタ・レーシング・ディベロップメント(TRD)が開発した3インチリフトキットが新たに設定される。
もともと高性能なフルサイズ・ピックアップのオフロード性能をさらに高めるキットだ。
トヨタ・セーフティ・センスに対応した純正キットとしてディーラーオプションとして販売されることになる。
TRDのエンジニアであるミカル・エル・アークリは「アフターマーケットのリフトキットには多くの妥協点があり、その中には車両の機能や安全システムに影響をあたえるものもあります」と述べる。
「このキットはタンドラの標準装備とシームレスに連携し、重心を高めながらも純正と同様のダイナミクスを維持しながらユーザーが求める外観とフィーリングを提供します」
ビルシュタイン製ショックとTRD製スプリング
ビルシュタイン製モノチューブショックとTRD製のレッドコイルスプリングは、昨年デビューした中型ピックアップのタコマに装着される同様のキットと同じくTRDがチューニングを施している。
シックにはディグレッシブピストンを採用し、低速域でのボディコントロールと高速域での安定性を両立しているとのことだ。
フロントにはデトロイトのラウシュ・パフォーマンス製のアッパーコントロールアームを装備し、リフトアップに伴うサスペンションの伸びを向上させている。
このほかにもフロントのロアナックル、スタビライザーリンク、アウタータイロッド、バンプストップ、ドライブシャフトなどが変更され、リアのスプリングスペーサーが追加されている。
最低地上高が65mm増加
このタンドラTRDキットを装着することにより、最低地上高がおよそ65mm増加する。これに伴いアプローチアングルは21°から26°へ、ディパーチャーアングルは24°から25°へと拡大するという。
キットには必要なハードウェアがすべて含まれており、メーカー希望小売り価格は工賃別で3995ドル(58万円)、ディーラーでのみ取りつけが可能だ。
2022年以降のタンドラiフォースおよびiフォース・マックス4×4モデルで、5.5フィートまたは6.5フィート・ベッドに対応する。
TRDプロ、TRDスポーツ、およびオプションのアダプティブ可変サスペンションやエアサスペンションを装着したモデルには適合していない。