マクラーレン・アルトゥーラ 詳細データテスト 鋭いレスポンス 秀逸なハンドリング 難点は乗り心地

公開 : 2022.10.29 20:25  更新 : 2024.11.10 08:56

使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆

インフォテインメント

アルトゥーラの先進的な電装系は、MIS IIと呼ばれる新世代インフォテインメントシステムの搭載にも至る。8.0インチの縦型ディスプレイはスペース効率と軽量化を考慮したもので、大きさや派手さでほかに勝るものではない。

しかし、データ処理のパワーは明らかに高く、レスポンスに優れる。左側のホームボタン兼ダイヤルの貢献度は高く、操作性は合理的。これでエアコン操作が実体パネルだったら、なおよかったのだが。

電装系の刷新に伴い、インフォテインメントも新世代に。既存システムに見られた欠点が払拭されたわけではないが、処理能力やレスポンスはかなり高く、実体ダイヤルのおかげで使い勝手もいい。
電装系の刷新に伴い、インフォテインメントも新世代に。既存システムに見られた欠点が払拭されたわけではないが、処理能力やレスポンスはかなり高く、実体ダイヤルのおかげで使い勝手もいい。    LUC LACEY

純正ナビの入力が、やや直感的でないのは相変わらずで、レイアウトの小さな違和感や使い方の些細な問題も残っている。とはいえ、セットさえできてしまえばフォローしやすく、マップ表示をデジタルのメーターパネルへ移すこともできる。

スマートフォンのミラーリングは、AppleとAndroidの双方に対応。標準装備だが、接続は有線。ワイヤレス接続は、近いうちにOTAアップデートで可能になる見込みだ。

テスト車には、12スピーカーのバウワース&ウィルキンス製プレミアムオーディオが装着されていた。パワーもクラリティも満足のいくものだ。

燈火類

テスト車にはオプションのアダプティブLEDヘッドライトが装備されている。照射範囲は広く、ロービームのレベルも上々。ただし、自動減光は常に素早いわけではなく、自分で切り替えたほうが早いこともある。

ステアリングとペダル

ブレーキペダルは左へオフセットしていて、操作しづらく感じるかもしれないが、ミドシップカーとしてはありえないほどではない。ステアリングコラムはチルト幅がもう少しほしいが、テレスコピックは十分すぎるほどだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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