マクラーレン・アルトゥーラ 詳細データテスト 鋭いレスポンス 秀逸なハンドリング 難点は乗り心地

公開 : 2022.10.29 20:25  更新 : 2022.12.29 01:52

スペック

レイアウト

新たなMCLAカーボンファイバータブをベースに、120度V6エンジンと電気モーター、7.4kWhの駆動用バッテリーをリアバルクヘッドの背後に積む。8速DCTは、大半がリアアクスルより後方に突き出している。

これも新しいイーサネットの電子アーキテクチャーは、重量軽減に寄与した。テスト車の車両重量は1552kg、前後重量配分は42:58だ。

エンジン

MCLAことカーボンファイバータブは新型で、電装系もマクラーレンの既存システムから刷新。テスト車の実測重量はカタログ値+54kgの1552kg、前後重量配分は42:58だ。
MCLAことカーボンファイバータブは新型で、電装系もマクラーレンの既存システムから刷新。テスト車の実測重量はカタログ値+54kgの1552kg、前後重量配分は42:58だ。

駆動方式:リアミドシップエンジン/モーター縦置き後輪駆動
形式:V型6気筒2993ccツインターボチャージャー、ガソリン
ブロック・ヘッド:アルミニウム
ボア×ストローク:φ84.0×90.0mm
圧縮比:9.4:1
バルブ配置:4バルブDOHC
最高出力:585ps/-rpm
最大トルク:59.6kg-m/-rpm
エンジン許容回転数:-rpm
ハイブリッドアシスト:アキシャルフラックスモーター
モーター最高出力:95ps
モーター最大トルク:23.0kg-m
システム総合出力:680ps/7500rpm
システム総合トルク:73.4kg-m/2250~7000rpm
馬力荷重比:454ps/t
トルク荷重比:489kg-m/t
エンジン比出力:195ps/L

ボディ/シャシー

全長:4539mm
ホイールベース:2640mm
オーバーハング(前):1095mm
オーバーハング(後):804mm

全幅(ミラー含む):2100mm
全幅(両ドア開き):2860mm

全高:1193mm
全高:(ドア跳ね上げ):1930mm

足元長さ(前席):最大1100mm
足元長さ(後席):-mm
座面~天井(前席):960mm
座面~天井(後席):-mm

積載容量:160L

構造:カーボンモノコック/アルミボディ
車両重量:1498kg(公称値)/1552kg(実測値)
抗力係数:-
ホイール前/後:9.0Jx19/11.0Jx20
タイヤ前/後:235/35 ZR19 91Y/295/35 ZR20 105Y
ピレリPゼロ・コルサMC-C
スペアタイヤ:なし(パンク修理キット)

変速機

形式:8速DCT
ギア比/1000rpm時車速〈km/h〉
1速:3.61/10.5 
2速:2.47/15.3 
3速:1.80/20.9 
4速:1.41/26.7 
5速:1.15/32.7 
6速:0.96/39.1      
7速:0.80/47.0 
8速:0.65/57.9      
最終減速比:3.58:1

燃料消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:9.2km/L
ツーリング:11.6km/L
動力性能計測時:3.0km/L

メーカー公表値:消費率
低速(市街地):-km/L
中速(郊外):-km/L
高速(高速道路):-km/L
超高速:-km/L
混合:21.8km/L
EV航続距離:30.6km

燃料タンク容量:66L
駆動用バッテリー:-/7.4kWh(総量/実用量)
現実的な航続距離(モーターのみ):27.4km
現実的な航続距離(エンジンのみ):約-km
現実的な航続距離(エンジン+モーター):797km
CO2排出量:104g/km

サスペンション

前:ダブルウィッシュボーン/コイルスプリング、アダプティブダンパー、スタビライザー
後: マルチリンク/コイルスプリング、アダプティブダンパー、スタビライザー

ステアリング

形式:電動油圧、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.5回転
最小回転直径:12.5m

ブレーキ

前:390mm通気冷却式カーボンセラミックディスク
後:380mm通気冷却式カーボンセラミックディスク
制御装置:ABS、EBA、EBD
ハンドブレーキ:電動、ステアリングコラム右側にスイッチ配置

静粛性

アイドリング:60dBA
全開時(4速):92dBA
48km/h走行時:69dBA
80km/h走行時:72dBA
113km/h走行時:74dBA

安全装備

ABS/EBA/EBD/ESC/VDC
Euro N CAP:テスト未実施
乗員保護性能:成人-%/子供-%
交通弱者保護性能:-%
安全補助装置性能:-%

発進加速

テスト条件:乾燥路面/気温17℃
0-30マイル/時(48km/h):1.7秒
0-40(64):2.2秒
0-50(80):2.7秒
0-60(97):3.2秒
0-70(113):3.8秒
0-80(129):4.5秒
0-90(145):5.3秒
0-100(161):6.3秒
0-110(177):7.4秒
0-120(193):8.6秒
0-130(209):9.8秒
0-140(225):11.5秒
0-150(241):13.2秒
0-160(257):15.3秒
0-170(273):18.1秒
0-402m発進加速:10.9秒(到達速度:220.5km/h)
0-1000m発進加速:19.4秒(到達速度:280.5km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
ランボルギーニウラカン・パフォーマンス(2017年)
テスト条件:湿潤路面・湿潤路面/気温16℃
0-30マイル/時(48km/h):1.5秒
0-40(64):1.9秒
0-50(80):2.4秒
0-60(97):2.9秒
0-70(113):3.5秒
0-80(129):4.2秒
0-90(145):5.0秒
0-100(161):5.9秒
0-110(177):7.0秒
0-120(193):8.3秒
0-130(209):9.7秒
0-140(225):11.4秒
0-150(241):13.6秒
0-160(257):16.2秒
0-170(273):19.4秒
0-402m発進加速:10.6秒(到達速度:220.0km/h)
0-1000m発進加速:19.3秒(到達速度:273.3km/h)

中間加速

20-40mph(32-64km/h):1.4秒(2速)/1.8秒(3速)

30-50(48-80):1.3秒(2速)/1.7秒(3速)/2.1秒(4速)/2.6秒(5速)

40-60(64-97):1.3秒(2速)/1.6秒(3速)/2.0秒(4速)/2.5秒(5速)/3.1秒(6速)/3.9秒(7速)

50-70(80-113):1.3秒(2速)/1.6秒(3速)/2.0秒(4速)/2.5秒(5速)/3.0秒(6速)/3.7秒(7速)/5.0秒(8速)

60-80(97-129):1.7秒(3速)/2.1秒(4速)/2.6秒(5速)/3.0秒(6速)/3.7秒(7速)/4.8秒(8速)

70-90(113-145):1.7秒(3速)/2.2秒(4速)/2.7秒(5速)/3.2秒(6速)/3.8秒(7速)/4.8秒(8速)

80-100(129-161):1.8秒(3速)/2.2秒(4速)/2.8秒(5速)/3.4秒(6速)/4.1秒(7速)/5.2秒(8速)

90-110(145-177):2.3秒(4速)/2.9秒(5速)/3.6秒(6速)/4.5秒(7速)/5.4秒(8速)

100-120(161-193):2.5秒(4速)/3.0秒(5速)/3.9秒(6速)/4.7秒(7速)/5.8秒(8速)

110-130(177-209):2.8秒(4速)/3.1秒(5速)/4.1秒(6速)/5.2秒(7速)/6.6秒(8速)

120-140(193-225):3.3秒(5速)/4.2秒(6速)/5.8秒(7速)/7.5秒(8速)

130-150(209-241):3.7秒(5速)/4.6秒(6速)/6.4秒(7速)

制動距離

テスト条件:湿潤路面/気温17℃
30-0マイル/時(48km/h):12.7m
50-0マイル/時(64km/h):37.0m
70-0マイル/時(80km/h):80.2m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:-秒

ライバルの制動距離

ランボルギーニ・ウラカン・パフォーマンス(2017年)
テスト条件:湿潤路面・湿潤路面/気温16℃
30-0マイル/時(48km/h):9.3m
50-0マイル/時(64km/h):27.4m
70-0マイル/時(80km/h):52.6m

各ギアの最高速

1速:86.9km/h(8400rpm)
2速:127.1km/h(8400rpm)
3速:175.4km/h(8400rpm)
4速:223.7km/h(8400rpm)
5速:275.2km/h(8400rpm)
6速:328.3km/h(8400rpm)
7速:329.9km/h(7018rpm)
8速:(公称値):330.0km/h(5702rpm)

8速・70/80マイル/時(113km/h/129km/h):1947rpm/2225rpm

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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