欧州大陸を駆け抜けろ 最高のピックアップトラック 9選 趣味と実用の両立

公開 : 2022.10.30 18:05

リビアンR1T

才能あるエンジニアとジープ出身のデザイナーによる少数精鋭のグループが立ち上げた自動車ビジネスは、「第2のテスラ」とも呼ばれるほど注目を集めている。リビアンは、世界初の「アドベンチャーEV」を作るために、ゼロから独自のEV用プラットフォームを設計した。同社CEOのRJ・スカリンジによれば、新型R1Tはランドローバーとテスラを足して2で割ったようなものになりそうだ。

納車開始時期はこれまで何度も延期されてきたが、米国ではすでに生産が始まっている(リコールも経験済み)。欧州に生産拠点を構える計画もあるが、それは主にバンの生産に使われるだろう。

リビアンR1T
リビアンR1T

R1Tは、米国基準ではコンパクトな部類に入るダブルキャブのピックアップトラックなので、欧州でも十分に通用するはずだ。航続距離は135kWhのバッテリーで480km、180kWhで640kmとされる。

リビアンによると、最大5トン(レンジローバー約2台分)の牽引が可能だという。しかし、作業用トラックというよりもアドベンチャービークルとして位置づけられており、最大積載量は800kg程度と控えめ。

価格は6万7500ドル(約990万円)から。フォードF150ライトニングと比較すると高く感じるかもしれないが、4基のモーターを搭載して最高出力710ps、最大トルク110kg-m超、0-97km/h加速3秒という圧倒的な性能を考えると、十分お得な価格といえるだろう。モーターが4つあるということは、四輪トルクベクタリングが可能ということであり、その結果、戦車のように超信地旋回(その場で向きを変えること)ができる。宴会の隠し芸にぴったりだ。

テスラ・サイバートラック

リビアンR1Tの登場から遅れること2年。EVのパイオニアであるテスラは、2023年から(やっと)サイバートラックの生産を開始するようだ。コンセプトカーのようなデザインに「防弾性能」を謳うサイバートラックは、最上級モデルで最大3基の電気モーターを搭載し、800km以上の航続距離を実現。6トン以上の牽引力と、フォードF150と同サイズの荷台を備えているという。

テスラのイーロン・マスクCEOは、サイバートラックの発表から1週間以内に約20万人から予約を受けたと主張している。最上位モデルの価格は5万ポンド(約850万円)から6万ポンド(約1000万円)と予想されるが、後輪駆動のエントリーモデルも用意されている。いずれにせよ、これ以上「延期」という言葉は聞きたくないが。

テスラ・サイバートラック
テスラ・サイバートラック

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