不正に揺れる日野 融資枠2000億円確保 販売落ち込みやリコール費用など特別損失計上に備え
公開 : 2022.11.01 18:45 更新 : 2022.11.01 18:48
日野は、三菱UFJ銀行と2000億円の融資枠契約(バイラテラル方式コミットメント契約)を締結したと発表しました。
2000億円の融資枠契約締結
日野は、2022年11月1日、三菱UFJ銀行と2000億円の融資枠契約(バイラテラル方式コミットメント契約)を締結したと発表した。
無担保・無保証で契約期間は2022年11月1日から2025年3月31日までとなる。
日野は大型トラックなどのエンジンにおける排ガス、および燃費に関する不正問題に伴い、販売が大幅に落ち込んでいる。リコール(回収・無償修理)費用などの特別損失の計上に備え、資金調達手段を確保する。
日野をめぐっては、不正問題が影響し、2023年3月期連結業績予想における営業利益は前期比82.3%減の60億円となる見通しを発表している。なお、不正関連の特別損失は見通しが困難として発表されなかった。
今回の融資枠契約に関し日野は、「本件による2023年3月期の業績に与える影響は軽微であります」とコメントしている。