メルセデスAMG GT 新型のプロトタイプ発見 高出力のPHEVへ 2023年

公開 : 2022.11.07 18:45

足回りも新設計 剛性アップ

構造としてはオープントップのSLと同じモジュラー・スポーツ・アーキテクチャをベースにしているが、固定ルーフとリフトバックテールゲートに対応するよう手が加えられている。新型車の開発に携わった関係者によると、縦方向、ねじれ方向、横方向の剛性がすべて向上しているとのこと。

また、シャシーマウントを新たに開発し、オリジナルモデルのNVH特性や路面感度を向上させたという。一方、ボディにはアルミニウム、スチール、マグネシウム、カーボンファイバーが使用されている。

次期メルセデスAMG GTのプロトタイプ
次期メルセデスAMG GTのプロトタイプ    AUTOCAR

新型GTにおける大きな変更点として、SLSで初めて採用され、初代GTまで続いたリアトランスアクスルを廃止したことが挙げられる。これは、SLに見られるような4マチック+と後輪操舵を搭載するスペースを確保するためだ。

こうした変更に関わらず、前後重量配分は、従来の47:53から大きく変化していないという。

足回りとしては、新開発のアクティブ・ロールコントロール・サスペンションが採用され、フロントはダブルウィッシュボーン、リアはマルチリンク式で、スチールスプリング、可変ダンピング、油圧作動式ロールバーが組み合わされている。これもSLと同じセットアップだが、エラストキネマティック特性を変更し、「全く異なるドライビング・キャラクター」を与えるためのチューニングが施されている。

インテリアは、SLとほぼ同じ2+2の構成となる見込みだが、よりスポーツ性を強調するため、細部のトリムが変更されるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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