新型プジョー408 欧州発売 ニッチなおしゃれクロスオーバー、約520万円から
公開 : 2022.11.09 06:45 更新 : 2023.06.20 17:30
プジョーは新型408のガソリンモデルとPHEVモデルの販売を欧州で開始しました。EVモデルのe-408も導入される予定です。斬新なスタイルゆえ、開発には7年を要したとされています。
斬新スタイルのクロスオーバー発売
プジョーは、新型408のガソリンエンジン車およびPHEVの販売を欧州で開始した。英国価格は3万1050ポンド(約520万円)から。2023年第1四半期に納車が開始される予定だ。
408はファストバックの斬新なスタイルで、従来のSUV、ハッチバック、セダンの長所を融合させることを目的としている。コンパクトなボディにクーペ風のシルエット、広い室内空間、優れたドライビング・ダイナミクスを実現しているという。
英国向けには、大きく分けて3つの仕様が用意されている。
ガソリンモデルは、最高出力130psの1.2L直列3気筒エンジンを搭載。現時点では非電動だが、2023年末までにマイルドハイブリッドへと切り替わる予定である。
最高出力180psのPHEVモデルは、3万8400ポンド(約640万円)から。よりパワフルな222psのPHEVモデルも選択できる。
今後、EVのe-408も登場する予定だが、その時期はまだ確定していない。
プラットフォームには、新型308と同じEMP2を採用。ボディサイズは全長4687mm、全幅1848mm、全高1478mmとなっている。
デザイン性と実用性の両立を目指す
408は斬新なスタイルゆえにプジョー社内でも「過激」なモデルと考えられており、製品化には7年を要したという。
デザイン・プロジェクト・マネージャーのピエール=ポール・マッテイは、「室内空間を狭めることなくダイナミズムを持たせる」ことが設計段階の大きなハードルであったと語る。
「例えば、プジョー508のような古典的なファストバックは、Bピラー付近でトップラインが下がり始めますが、これが408ではリアドアの後部にあたります。そのため、後席の乗降性とスペースが改善されているのです」
フロントグリルはプジョーの現行モデルと同様のデザインだが、さらにモダンなアレンジを加え、左右に向かってカラーブロックが大きくなる新しいパターンを導入している。マッテイによると、この新しいグリルデザインは次世代の電動モデルに対応するもので、今後も採用される可能性があるという。
インテリアは308と並行して開発されたもので、「408の個性と308の良いところを取り入れるバランスが課題だった」とポール・マッテイは言う。
408は、デジタルメーターディスプレイや、アップル・カープレイ/アンドロイド・オート内蔵の10.0インチのインフォテインメント・タッチスクリーンなど、プジョー独自の「iコクピット」を採用。収納スペースも拡張されている。