北欧モダンな7乗りEV ボルボ、新型「EX90」発表 1回の充電で580km
公開 : 2022.11.11 18:05 更新 : 2022.11.14 10:44
持続可能性に配慮したインテリア
インテリアは、ペットボトルやコルクなどのリサイクル素材を使用したテキスタイル「ノルディコ」で仕上げられる。
スマートフォンをキーとして使用することができるほか、公共の充電ステーションやスマートホームの充電管理といったサービス向けの専用アプリが開発されている。EX90は「プラグ&チャージ」というシステムに対応し、専用充電器に接続すると自動的に充電が開始され、料金の精算が行われるようになる。
また、双方向充電にも対応しており、家庭に電力を送ることができる(当初は一部市場にのみ展開)。
インテリアの特徴の1つとして、天然素材や「責任ある調達先」の素材が多用されている点が挙げられる。ボルボによると、EX90にはリサイクル・スチールを15%、リサイクル・アルミニウムを25%、そして約48kgのリサイクル・プラスチックとバイオベース材料(車両全体のプラスチックの約15%)が使用されているという。
来年末に米国チャールストンの工場で生産を開始し、その後、中国成都でも生産を行う予定だ。ボルボは、EX90の生産開始までに、両工場における生産活動を気候に影響を与えないようにするとしている。
初期モデルの価格は?
2024年初頭に発売される初期モデルの価格目安(英国仕様)が提示されている。いずれも、後発の標準モデルより装備が充実した仕様である。
まず、「EX90ツインモーター・ウルトラ」モデルは9万6255ポンド(約1600万円)から、定額制のサブスクリプション・サービスCare by Volvoでは月額1599ポンド(約26万円)となる。
「EX90ツインモーター・パフォーマンス・ウルトラ」モデルは10万555ポンド(約1670万円)、サブスクリプションの場合は月額1699ポンド(約28万円)となる予定。
ちなみに、兄弟車のポールスター3は7万9900ポンド(約1300万円)からだが、これはEX90の初期モデルに標準装備されるLiDARセンサーを搭載していない場合の価格である。
ボルボは2030年までにEVだけのブランドになる計画で、EX90はそのために毎年発売していく新型EVの最初の1台であるという。EX90に続くモデルは未公表だが、現在、XC40より小型のSUVを開発中であることが確認されている。