新型アウディQ8 eトロン登場 車名変更 大幅改良でさらにパワーアップ
公開 : 2022.11.12 06:25 更新 : 2023.09.22 18:48
アウディのフラッグシップ電動SUV「eトロン」が改良を受け、スタイリング、航続距離、出力がアップグレードされました。車名も今回の改良から「Q8 eトロン」へ変更となります。
eトロン改め、Q8 eトロンに
アウディは、電動SUV「eトロン(e-tron)」のマイナーチェンジを発表した。今回の改良では、航続距離の延長とバッテリーの効率化を実現したほか、車名が「Q8 eトロン」に改められた。
パワートレインのアップグレードに加え、エクステリアとインテリアデザインも変更される。
スタイリングにおける主な変更点として、2次元のエンブレムと電子制御式冷却ダクトを備えたフロントグリルや、ヘッドライト、テールライトおよびバンパーが挙げられる。
また、アンダーボディに新しいスポイラーを追加し、ホイール周りの空気の流れをスムーズにすることで、空気抵抗係数を0.2低減することに成功している。
インテリアでは、リサイクル素材をシートおよびトリムにオプションで設定。マルチ・メディア・インターフェース(MMI)の変更も行われている。
航続距離と最高出力がアップ
パワートレインも強化され、巡航時の消費電力を抑える改良型電気モーターを採用した。「Q8 50 eトロン」と「Q8 55 eトロン」には2基の非同期モーター(前後1基ずつ)、高性能の「SQ8 eトロン」には3基のモーター(リアに1基追加)を搭載している。
50 eトロンでは最高出力340psと最大トルク67kg-mに向上したが、55 eトロンでは401psと67kg-mで変化はない。SQ8 eトロンは、最高出力503ps、最大トルク99kg-mを発生させる。
バッテリーに関しては、より高性能なセルと新しいバッテリー管理システムの採用により、エネルギー密度が最大20%向上したという。また、電極の配置を変更し、全体的なエネルギー効率も改善されているとのこと。
WLTPモードでの航続距離は、89kWhのバッテリーを搭載した50 eトロンで491km、50スポーツバックeトロンで505kmとなった。104kWhバッテリーを搭載した55 eトロンは582km、55スポーツバックeトロンは600km。同じバッテリーのSQ8 eトロンは494km、SQ8スポーツバックeトロンは513kmとなっている。
充電はACシステムで最大11kW、DCシステムで150kWまたは170kWに対応する。アウディは、最適な条件下における10~80%の充電時間を、89kWhモデルで28分、104kWhモデルで31分としている。