世界初の本格的テスト施設、アスタ・ゼロ開業

2014.08.25

ボルボは、世界初の本格的テスト施設、アスタ・ゼロの開業が同社のセーフティ・ビジョンの実現に貢献すると発表した。

スウェーデン西部のボルボ・カー本社の近くに開設されたこのテスト施設は、混雑した市街地の道路、幹線道路、多車線の高速道路、交差点など、幅広いテスト条件が再現可能と発表されており、他の自動車、歩行者、自転車、原付、オートバイ、トラック、バス、そして突然飛び出してくる動物といった、動く障害物と自車との相対関係を研究できる。全面積は200万㎡で、周囲は5.7kmの道路で囲まれているほか、直径240mにおよぶ円形の高速走行エリアも用意されている。なお、複雑な交通状況や高速テストでは、車両の運転はロボットにより行われるという。

アスタ・ゼロのペーター・ウォーリンCEOは、「現実世界の道路で起こりうる、あらゆるタイプのシナリオをシュミレーションすることが可能で、これほどのオプションを備えたテスト施設は他にはない」と語っている。

ボルボは、2020年までに新しいボルボ車において交通事故による死亡者や重傷者をゼロにするという安全目標、ビジョン2020を掲げている。その達成のために、事故を防ぐアクティブ・セーフティ・システムの開発を重要視しており、同社はアスタ・ゼロにおける開発が更なる安全機能の開発に役立つとしている。

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