5気筒エンジン搭載 オランダ発、軽量スポーツカー「F22」 12月10日発表へ

公開 : 2022.11.15 18:25

オランダの自動車メーカーであるドンカーブートは、車重800kg以下の軽量スポーツカー「F22」を来月公開すると発表しました。アウディの5気筒エンジンを採用し、ドライビングの楽しさを追求しているとのことです。

車重800kg以下? 軽量スポーツカー登場へ

オランダのスポーツカーメーカーであるドンカーブート(Donkervoort)は、新型の限定生産モデル「F22」を12月10日に公開すると発表した。

軽量スポーツカーを専門とするドンカーブートは、現在販売されているD8 GTO(車重695kg)の後継車としてF22を投入する。D8 GTOは、9年間の生産に幕を下ろす。

ドンカーブートが公開した新型「F22」の予告画像
ドンカーブートが公開した新型「F22」の予告画像    ドンカーブート

F22は、D8 GTOより高性能になるとされている。800kgを切る車重と、アウディ製の2.5L直列5気筒エンジンのアップグレードにより、「魅力的なパフォーマンス」を実現するという。また、剛性の高いシャシーを採用し、最大で2Gのコーナリングフォースを実現する見通しだ。

現行モデルのD8 GTOは、0-100km/h加速2.8秒、最高速度254km/hに達するが、F22はこれを上回ると思われる。

性能以外の点で、新型車における特徴の1つは実用性である。予告スケッチでは、ルーフの採用が示されているが、これにより「これまでのどのドンカーブートよりも」快適性が向上しているとのことだ。

このスケッチでは、新型車のボディラインやダックテールスポイラー、リアディフューザーなども確認できる。

さらに、ドンカーブートはD8 GTOよりも広い室内空間と使い勝手の改善を約束し、インフォテインメント・システムを搭載する可能性も示唆している。

同社のマネージング・ディレクターであるデニス・ドンカーブートは、次のように述べている。

「F22は何よりもまずロードカーであり、ラップタイムにこだわるよりも、ドライバーとの対話や先進的なハンドリング、ドライビングの楽しさを優先させました。そして、ラップタイムも非常に速いものとなるでしょう」

その楽しさを実現するために、レブマッチ式マニュアル・トランスミッションと、アクティブサスペンションを採用する予定だ。

F22の価格はまだ明らかではないが、現行モデルよりも高価になりそうだ。D8 GTOは仕様により価格差が大きいものの、最も高価な限定生産バージョンであるD8 GTO JD70は、17万6730ポンド(約2900万円)であった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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