新型インプレッサに電動マスタングも LAモーターショー2022 見どころは?

公開 : 2022.11.16 06:05

ハイペリオンXP-1

ハイペリオンXP-1の初公開は2020年だが、世界デビューを飾るためにプロトタイプがロサンゼルスに登場する。水素燃料電池とスーパーキャパシタを使う電動スーパーカーで、4基の電気モーターから2000ps以上のパワーを発生し、1回の充電での航続距離は約1600kmとも謳われる。最高速度は355km/h、0-100km/hはわずか2.2秒という。

ハイペリオンXP-1
ハイペリオンXP-1

ヒョンデ・アイオニック6

ヒョンデのEVシリーズ「アイオニック」の最新作であるアイオニック6が、ロサンゼルスで米国デビューを飾る。日本でも販売されているアイオニック5と同じプラットフォームを使用し、最大77kWhのバッテリーを搭載して、610kmの航続距離を実現する電動セダンだ。ツインモーター/四輪駆動のパワートレインから最大333psを発生し、パフォーマンスにも不足はない。テスラモデル3の手強い刺客となるだろう。

ヒョンデ・アイオニック6
ヒョンデ・アイオニック6

ポルシェ911ダカール

オフロードに特化したポルシェ911ダカールが、米国で一般公開される。どんな地形も走破する特別なモデルで、1984年のパリ・ダカールラリーでの勝利に敬意を表している。標準の911との詳しい違いはまだわからないが、雪、土、砂利などあらゆる路面用にチューニングされていることは確かだ。また、車高を上げ、ギア比を短くするなど、オフロード走行を意識した改良が施されるだろう。

ポルシェ911ダカール
ポルシェ911ダカール

スバルインプレッサ

北米市場だけでなく、日本市場にとっても注目の存在。ロサンゼルス・モーターショーは、新型インプレッサの国際的な発表の場となるのだ。これまでスバルが公開した予告画像から判断すると、従来のXVに代わって登場した新型クロストレックとの類似性は強いものの、スマートな印象を強調するデザインとなるようだ。

近年のインプレッサは、かつてラリーで世界に名を轟かせたクルマとは異なる存在だが、ハイブリッドの2.0L eボクサーまたは自然吸気2.5Lガソリンなど、パンチの効いたパワートレインには期待したい。

スバル・インプレッサ
スバル・インプレッサ

ビンファストVF 8、VF 9

ベトナム初の自動車メーカーとなったビンファスト(VinFast)は、新型VF 8およびVF 9をロサンゼルスへ送り込む。いずれもピニンファリーナがデザインした電動SUVで、母国では顧客への納車が始まっている。

中型のVF 8は、航続距離470km、最高出力407psを発揮する。大型のVF 9は、最高出力こそ同じだが、航続距離が最大594kmに引き上げられる見込みだ。いわゆる世界戦略車であり、アジアに続き北米、欧州にも導入する予定である。

ビンファストVF 8(奥)とVF 9(手前)
ビンファストVF 8(奥)とVF 9(手前)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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