高速道路上での追突リスクを最大42%まで軽減させるボルボの安全技術

2012.06.27

欧州の企業や組織など合わせて28団体が参加しているEuroFOT(European Field Operational Test)研究プロジェクトが発表した最終報告書によると、ボルボの持つ、運転者が事故や衝突を回避するシステムが、非常に有益であることが裏付けられたという。

例えば、アダプティブ・クルーズ・コントロールと衝突警告機能を搭載している車の場合、高速道路走行時の前方車両に追突する危険性を、最大で42%まで軽減することができるという報告がされている。

ボルボはV70およびXC70、100台を使って、総勢263人のドライバーがEuroFOTの実証実験を行なった。100台全車にカメラとセンサーを搭載し、18ヶ月間、あらゆる走行を全て記録し、どんな些細な事故や状況も研究し評価できるようにしたという。

ボルボは、この100台の総走行距離300万キロメートルから30テラバイトのデータを入手し分析を行った。EuroFOTが発表した最終報告書には、他の自動車メーカーらの資料も含まれているとのこと。

「その分析によると、わが社が世界に先駆けて、新しい安全技術および走行支援技術の開発に注目した取り組みが、今日の交通事情への回答となっていることがわかります。EuroFOTの研究開始当初から、私達は数々の新しいシステムを生み出し、また既存の技術をさらに進化させてきたのです。一つ例をあげますと、歩行者検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキ・システム(ヒューマン・セーフティ)があります。これは、道路上に歩行者がいた場合、ドライバーに警告を発し、自動的に車にブレーキがかかるシステムです」とボルボの研究開発を担当する上級副社長ピーター・メルテンスは語った。

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