こんなクルマが出るなんて! 意外すぎた市販車 23選 名車と迷車のオンパレード
公開 : 2022.11.19 18:05
アウディR8(2006年)
当時のコメント「記録開始以来、フォーシルバーリングス(アウディのエンブレム)をつけたクルマの中で最も過激なロードカー」
ランボルギーニの内面を持つアウディR8は、性能的に驚くべきスーパーカーであるが、「ビジネス」的にも驚くべきものだった。アウディはランボルギーニを傘下に置いているため、わざわざ競合するようなモデルを発売することの意外性も大きかったのだ。
しかし、個人的に一番驚いたのは、エンターテインメント性に富んだダイナミクスと、アウディの中で最も優れた(A8よりも良い)乗り心地だった。
トヨタ・ファンカーゴ(1999年)
当時のコメント「整然とデザインされたシートアレンジ、素晴らしいパッケージング、そしてこの価格ときたら……」
トヨタ・ファンカーゴは、海外でもヤリス・ヴァーソの名で販売されており、発売当時のAUTOCAR英国編集部は、その理路整然とした室内デザインに目を点にしたようだ。いわゆるトールワゴンの先駆けともいえるクルマで、実用性の高さは英国をはじめとする欧州市場でも高く評価された。超小型MPVとしてよく売れたものの、見た目に対する評判はあまり良くなかったという。
ルノー・トゥイージー(2009年)
当時のコメント「これもまたEV(電気自動車)だが、やはり発電機を搭載したほうがいいという結論に達した。しかし、トゥイージーには愛すべき個性がある」
とても可愛らしいクルマで、それまでのルノー車とはまったく違う。しかし、雨や寒さにはめっぽう弱い。ドア(オプション設定)をつけないと、乗員は風雨に容赦なくさらされる。満充電してもそれほど走らないのは、かえって良いことなのかもしれない。走る日を間違えなければ、素晴らしいクルマ。だから、ライバルがいないのだ。
フォルクスワーゲン・フェートン(2003年)
当時のコメント「フォルクスワーゲン・フェートンを定義する言葉があるとすれば、それは『なぜ?』だ」
フェルディナンド・ピエヒの愚行とも言えるフェートンの発売は、フォルクスワーゲンの上級幹部や中国の富裕層にしか意味がなかった。クルマそのものの出来はさておき、高級志向の大型セダンは、フォルクスワーゲンというブランドに果たしてふさわしいのか?
ピエヒの意欲は賞賛に値するもので、同じように高級志向を打ち出したトゥアレグは大成功を収めた。しかし、フォルクスワーゲンのフラッグシップとされたフェートンは、スーパーマーケットで宝石を売るようなものではないだろうか。