ルノー・ヴェルサティス(2001年)

当時のコメント「この風変わりなクルマは、完全に納得できるものではないにしろ、興味深く、豪華なものだ」

ルノーは、ドイツ製の高級サルーンとは異なるものを作ろうとしており、その目論見は見事に達成された。ヴェルサティスは、アウディA6BMW 5シリーズメルセデス・ベンツEクラスとは似ても似つかぬクルマだ。

ルノー・ヴェルサティス(2001年)
ルノー・ヴェルサティス(2001年)

強気なコンセプトだが、成功と言える点はそれくらいしか見当たらない。不格好でぎこちないハッチバックであり、BMWのようなハンドリングも、ルノーらしい乗り心地も実現できなかった。

日産フィガロ(1991年)

当時のコメント「元気な1.0Lターボエンジン、コンバーチブルルーフ、優しいスペックとルックスによって、フィガロはカルト的な人気を得ることができるだろう」

当時、地球上で最も退屈な自動車メーカーの1つであった日産から、呆気にとられるほどほど可愛いフィガロが発売された。Be-1、パオに続くレトロなパイクカー・シリーズの1台で、従来のラインナップにはなかった、個性的、カラフル、輝き、楽しさのすべてを凝縮したようなクルマだった。

日産フィガロ(1991年)
日産フィガロ(1991年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・ブレンナー

    Richard Bremner

    英国編集部
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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