フォルクスワーゲン最強モデル トゥアレグRが英国から撤退 わずか1年半の短命に
公開 : 2022.11.21 06:05
フォルクスワーゲンで最もパワフルなモデルとなっているトゥアレグRが、英国市場から撤退しました。販売開始からわずか18か月でラインナップから除外されたことになります。
VW最強モデル 発売から1年半で引退
フォルクスワーゲン・トゥアレグRが、英国市場から撤退した。発売からわずか1年半で身を引くこととなった。
2021年3月に7万1995ポンド(約1200万円)で発売されたトゥアレグRは、フォルクスワーゲンで最もパワフルなモデルであり、高性能の「R」シリーズにおける唯一の電動化モデルでもあった。
3.0L V6ガソリンを中心としたプラグインハイブリッド・システムを搭載し、合計出力は462psと、かつてのW12エンジンのフェートンやトゥアレグ(450ps)よりも強力だ。
標準モデルのトゥアレグには、3.0L V6ディーゼルターボと3.0L V6ガソリンが用意されており、その最高出力は340psに達する。こちらのモデルは、引き続き英国で販売されている。
今のところ、フォルクスワーゲンの英国部門からのコメントは得られていない。
トゥアレグRの廃止により、英国市場におけるフォルクスワーゲン「最強」のモデルはティグアンRとなる。
トゥアレグはここ数年、デビュー当時ほどの人気はない。調査会社ジェイトー・ダイナミクスの数字によると、2021年には欧州で1万3191台が販売されたが、これは前年比9%の減少だった。一方、英国では比較的安定したセールスを維持しており、SMMT(英国自動車製造販売協会)によれば、2021年の販売台数は2260台で、前年の2275台から微減した程度。
しかし、2022年10月現在、英国におけるトゥアレグの販売台数は2021年の半分以下の1018台にとどまる。