アストン マーティン・ヴァルハラ、開発状況は? V8ハイブリッド・スーパーカーの内装を公開
公開 : 2022.11.23 00:00 更新 : 2022.11.23 13:04
価格1億円超えといわれるアストン マーティン「ヴァルハラ」。その車内を撮影しました。V8 PHEVスーパーカーはどんなインテリアなのでしょう。
限定999台 ヴァルハラとは
メディアに向けたイベント「ヴァルハラ・ショーケース2.0」が東京都・青山で開催された。
このイベントは、その名のとおりアストン マーティン初のハイブリッド・スーパーカーである「Valhalla(ヴァルハラ)」のアップデートの状況を紹介するというもの。
ヴァルハラは、ゲイドン本社で世界限定999台をハンドビルドで生産する予定のブランド初のV8ミドエンジン・ハイブリッド・スーパーカーだ。
ちなみに、その車名は古代北欧神話に由来しており、「戦士の楽園」を意味している。
2019年に最初のプロトタイプ(モックアップ)が発表され、日本でもお披露目された。
昨2021年にはF1イギリスGPのときにスタイリングを大きく変えた市販モデルの外観が公開されたが、内装は未公開だった(このモデルも昨秋に日本で披露された)。
今回お披露目された車両では、インテリアがついに公開。ただし、このモデルもまだモックアップなので、パワーユニットなどは搭載されていない。
100km/hまで2.5秒のPHEV
そのドライブトレインには、750psをオーバーする4.0LのV8ツインターボエンジンに3基の電気モーターを組み合わせた、アストン マーティン初のプラグインハイブリッドシステムが搭載される。
システムトータルの最高出力は、1012psに達するという。
現段階では目標値だが、0-100km/h加速は2.5秒、最高速度は約347km/h、240km/hで走行時のダウンフォースは600kgというスーパー・パフォーマンスを発揮する。
アストン マーティンの日本と韓国の責任者であるグレッグ・アダムス氏は、発表会場でヴァルハラを「美女と野獣」と評した。
つまり、美しいスタイルの中に強烈なパワーを秘めているという意味のようだ。
アストン マーティンらしい流麗なボディスタイルは空力を重視したもので、ルーフ後方のスクープはミドシップ搭載されるV8エンジンに直接エアを送り込み、フロントスプリッターとヴェーンドグリルはエアロダイナミクス機能を果たすと同時にアストンのデザインDNAを反映している。
F1マシンを思わす運転姿勢
リアウイングは可変式で、リアエンド下部には巨大なカーボンファイバー製ディフューザーが備わっている。
美しいグリーンのボディカラーをまとったヴァルハラは、スーパーカーのお約束ともいえるディヘドラルドアを開けると、コクピットはF1からヒントを得たというデザインで、ヒップポイントよりペダルの位置が高いというのも現代のF1マシンと同様だ。
このヴァルハラ、想定の車両価格は60万ポンド(現在のレートで約1億円)と言われているが、実際の発売時には高くなっている可能性は高い。
今回、日本でお披露目されたクルマは、今年の8月に米国のペブルビーチで初公開されたモデルそのもの。なお、このモックアップと同じモデルは、もう1台ホワイトのボディカラーが製作されているという。
さて、2023年後半には生産が開始されると言われているアストン マーティン・ヴァルハラ。果たして、日本には999台のうち何台がやって来るのだろうか。