日本国内で「1億円超」の衝撃 日産スカイラインGT-R(R33)伝説の「ニスモ400R」 出品者も想定外?
公開 : 2022.11.24 11:40 更新 : 2022.12.01 17:18
昨年9月には第1号車がアメリカ上陸
ニスモ400R最初の製造は1996年である。
昨年が25年ルール初解禁となり、2021年9月に最初の1台がアメリカに渡った。
お披露目されたのは同年10月末にロサンゼルスにある「エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム」の広大な駐車場で開催された第16回JCCS(日本旧車集会)であった。
出展会社は「スカイラインの神」と称されるショーン・モリス氏が在籍する「トップランクUSA」である。
さらにその数日後にはSEMAショー2021の会場でも同じニスモ400Rを見ることができた。
しかも展示場所は、SEMAセントラルという場所にあるお立ち台のようなスペースで、数千台の出展車両のトップとして華やかにお披露目されたのである。
ちなみに今年はこの場所にアメリカを代表するトップビルダーTJハント氏が手掛けた、VeilSide(ヴェイルサイド)のRX-7 Fortuneが展示されていた。2年続けて非常に価値のあるJDMが展示されることになった。
アメリカ第1号車のニスモ400RはトップランクUSAによって一般オーナーに販売されたが詳細は明らかにされていない。同社によると「1億円は超えています」とのことである。
「25年ルールで輸入解禁となった直後の昨年9月に日本から輸入し、ホームページに入荷したことを伝えた際には電話やEメールでの問い合わせがすごい数で来ていました。しかし多くの人々にとっては夢のまた夢のような金額に感じたと思います」
「また、最近ではアメリカで200万ドル超え(日本円で3億円弱)の価格を見ることもありますが、これはさすがに現実的ではないように感じますね」(トップランクUSA小菅ヤスカ氏)
ニスモ400RもR33スカイラインGT-Rも日本より海外の方がその価値が高く評価されている印象がある。
今回の1億円超での落札は今後の国内オークションにおける取引価格にも大きく影響するだろう。
「ニスモ400Rが中古車市場で値付けされて販売されることはまずありません。あったとしても『応談』でしょうね」
「非常に台数の少ない限定車ですから市場に出る前にオーナー同士の個人売買や専門店とオーナーの間で売買契約が完了しているケースが多いからです」(国内GT-R専門店)
今回のように公開オークションに出品されること自体が激レアなことだったようだ。
全部で50数台という希少な限定車ということもあるが、世界が電動化に向かう中、「高性能エンジンを搭載した日本製スポーツカー」の価値も国内外ですさまじく上がっている。
R34スカイラインGT-Rを含め、オークションなどでの価格動向にはこれからも注目していきたい。