【詳細データテスト】BMW M4 速さと快適性を両立 軽量でも装備充実 シートは標準仕様がベスト

公開 : 2022.11.26 20:25  更新 : 2022.12.02 03:06

購入と維持 ★★★★★★★☆☆☆

M4 CSLの価格は、ハイパフォーマンスなBMWにしてもかなり高額だ。実質的に見れば、2016年に登場した先代M4 GTSよりわずかながら割安だが、だからといってなぐさめにはならない。

CSLの名が用いられるのは数世代に一度くらいなので、Mモデルを買い続けている裕福なユーザーは飛びつくだろう。ただし、ディーラーは慎重に割り当てを行ったようで、現時点ではプレミア価格で市場に流通しているような個体は見つけられない。中古車市場に出るようになっても、それほど価格が下がることはないだろう。

トラックモードにすると、12.3インチのライブコクピット・プロフェッショナルはこの表示になる。垂直方向の回転計はやや見づらいが、お好みで変更するのは簡単だ。
トラックモードにすると、12.3インチのライブコクピット・プロフェッショナルはこの表示になる。垂直方向の回転計はやや見づらいが、お好みで変更するのは簡単だ。    LUC LACEY

長距離クルーズでは、11km/Lというみごとな燃費をマークする。しかも、荷室容量も快適性も、ツーリングではありがたいレベル。それでいて、走りを楽しめて、サーキット走行もこなしてくれる。高い出費に見合った価値はある。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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