フォード・フォーカス・エコブースト 1.0ゼテック
公開 : 2012.02.08 09:09 更新 : 2017.05.29 18:55
■どんなクルマ?
今回ドライブしたのは新しい3気筒1リッターのターボチャージド・エンジンを搭載するフォード・フォーカスで、そのパワーは123bhpだった。他にも99bhpモデルもラインナップされているが、この123bhpエンジンは、バリアブル・バルブ・タイミングや、ミニチュア・ターボ、先進の電気機器、ダイレクト・フューエル・インジェクションなどのハイテク技術が盛り込まれたもので、フィエスタには少々高価であり採用が見送られたものだ。
より優れた燃焼効率と、スタート・ストップ・システム、広いトルク・バンド(通常は17.3kg-mだが、30秒だけ20.5kg-mまでブーストが可能)、6速ギアボックス、そして30kgのフロント・ホイールへの重量軽減などによって、114g/kmのCo2排出量と24km/lの燃費をもたらしてる。そして、192km/hの最高速度と0-100km/h加速11.3秒のパフォーマンスを発揮する。
■どんな感じ?
このような小さいエンジンでスタートする時には、ある程度回転を上げなければと思うかもしれない。しかし、最高回転は6700rpmであるが、2000rpmであっても小さいターボの組み合わせと先進の電子制御の助けもあってスムーズにスタートができる。回転を上げていってそのエンジンフィールを愉しむのもよいかもしれないが、実際には3000rpm代でシフトアップしていくのが、経済性のためによいということが直ぐに判るだろう。6速で3000rpmをキープすれば144km/hをマークする。そして、その回転数であれば、アップヒル・ダウンヒルをこなすことができる。
われわれは南スペインのテストで130kmほど走って22.2km/lの燃費をマークした。そして、別のクルーも17km/l台の燃費を記録している。
■「買い」か?
このエンジンは画期的だ。そして、それはキュービック・インチで設計されるエンジンの終わりをも示している。そのエンジンは英国のダントンで生産されるのだ。4気筒モデルを凌ぐ斬新で印象的なそのエンジンは、フォードのCセグメント・ハッチバックに滑らかさと洗練されたフィールを与えるであろう。
(スティーブ・クロプリー)
フォード・フォーカス・エコブースト 1.0ゼテック
価格 | 17,745ポンド(212万円) |
最高速度 | 192km/h |
0-100km/h加速 | 11.3秒 |
燃費 | 24.0km/l |
Co2排出量 | 114g/km |
乾燥重量 | 1240kg |
エンジン | ターボチャージド3気筒999cc |
最高出力 | 123bhp/6000rpm |
最大トルク | 17.3kg-m/1500rpm-4000rpm |
ギアボックス | 6速マニュアル |