日産GT-Rの「心臓」を持つハイパーカー 新型プラーガ・ボヒーマ初公開 これでナンバー付き?

公開 : 2022.11.25 06:05

走行距離無制限の保証も検討中

プラーガ・カーズ英国部門の責任者、マーク・ハリソンにインタビューを行った。

――ボヒーマのランニングコストはどれくらいになりそうですか?

「車両構造を考えれば、ランニングコストは妥当なところでしょうし、パワートレインについてはよく知られています。リッチフィールド社とは、アフターセールス・プログラムについて緊密に協力しており、その一環として、2年間の保証と走行距離無制限について協議しているところです。現在発売されている多くのハイパーカーとは異なり、走行やメンテナンスが比較的容易であると考えていただきたいですね」

――ボヒーマは、赤字覚悟のプロジェクトなのでしょうか?

プラーガ・ボヒーマ
プラーガ・ボヒーマ    プラーガ

「収益性の高い事業として開発されています。ハイパーカーを市場に投入することで、レーシングカー市場への関心が高まることは間違いありません」

――このクルマの性能を最大限に引き出すにはドライバーの技量が問われますが、トレーニングは提供されるのでしょうか?

「はい。このクルマを使ったサーキット・プログラムを実施する予定ですし、(ブランドアンバサダーの)ロマン・グロージャンにどのように関わってもらえるか、話し合っているところです。チーフテストドライバーのジョセフ・クラルも参加したいと言っています」

「車重1000kg、最高出力700psということで、(会社側にも)一定の責任がありますが、社内にはモーターレースが好きな人がたくさんいるので、このクルマがサーキットを走るのを見たい、お客様がクルマを最大限に活用するのを助けたいという情熱があるんです」

「スパでの走行は検討中です。このクルマには世界最高のサーキットがふさわしいと思いますが、当社の開発施設からわずか2kmのスロバキア・リンクでいくつかプログラムを立ち上げるのもいいでしょうね」

――ボヒーマは、いつ頃まで生産されるのですか?

「4~5年でしょう。急ぐつもりはありませんし、2023年は最大で10台を生産する予定です。これは、品質を極めるため、またクライアントと密に協力したいためです。以後は年間20台程度になるでしょう」

――パーソナライズの範囲は?

「販売面では、誰もがオーダーメイドのクルマを持つようになることがわたしの理想です。しかし、生産面では、ヤン(・マルティネク)はすべてのクルマが同じで、1000kg以下で工場から出荷されることを望んでいると思います」

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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