ベルトーネ復活の狼煙 新型スーパーカーを予告 伝説的なデザイン会社、再始動へ

公開 : 2022.11.25 18:05

イタリアのデザイン会社ベルトーネが、2014年の倒産以来の復活を宣言しました。およそ10年ぶりとなるオリジナル・スーパーカーを予告しています。

約10年ぶりのベルトーネ車 復活の狼煙

イタリアのデザイン会社であるベルトーネが、新型スーパーカーを予告した。公開された画像では、ベルトーネらしいデザインが確認できる。

三角形のサイドベントは1970年のランチア・ストラトス・ゼロ・コンセプトに似ており、低く張り出したフロントエンドは初代ランボルギーニカウンタックのウェッジシェイプを思い起こさせる。

ベルトーネが公開した予告画像
ベルトーネが公開した予告画像    ベルトーネ

一方で、LEDライトやカラーコントラストにこだわったボディパネルなど、新しいアプローチを採用しているように見える。また、リアにエグゾーストがあることから、内燃機関を搭載することがうかがえる。

この新型スーパーカーは、ベルトーネにとって2012年に発表された「ヌッチオ」以来のオリジナル車となる。その後、同社は2014年に倒産。2年後の2016年、マウロ・リッチとジャン=フランク・リッチ兄弟に買収され、現在に至る。

リッチ兄弟が運営する技術コンサルタント会社アッカ(Akka)は、製造コンセプトや電気システム、自動運転技術の開発に取り組んでいる。同社はこれまで、フォードフォルクスワーゲン・グループ、アストン マーティンなどと協業してきた。

そのため、ベルトーネのスーパーカー開発においても、アッカが重要な役割を果たすことになりそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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