中古で選ぶ至高の日本車 20選 目利きの英国人が好む「お得」な1台とは
公開 : 2022.11.26 06:05
三菱ランサーエボリューションVIII
三菱のランエボVIIIは、260、280、FQ-300、FQ-320、FQ-340、FQ-400と実に多様なモデルが英国に導入された。購入者の希望によって、どれだけ早く走れるかが選べるというわけだ。2.0Lターボエンジンは全車共通で、四輪駆動と6速MTが標準装備となる。
MR(ミツビシ・レーシング)仕様では、軽量なアルミルーフや鍛造ホイールの採用、サスペンションの専用チューンなど、独自の軽量化が施され、ハンドリングが向上している。ハイパフォーマンスモデルのFQ-400は入手困難だが、FQ-320は2万ポンド(約330万円)前後で手に入る。2004年式の260は走行距離9万3000kmで、1万9000ポンド(約320万円)で売られている。
ホンダ・シビック・タイプR
「ボーイズレーサー」のイメージが強かったEP3タイプRだが、2000年代初頭のホットハッチとしては、堂々のトップ5入りを果たすだろう。EP3は英国に初めて正式導入されたシビック・タイプRであり、現地生産ということもあって若者から支持を集めた。
最高出力200psの2.0L K20エンジンは5800rpmでVTECが作動し、8600rpmまで回転する。体重1204kgのタイプRをぐいぐい加速させ、0-100km/h加速で6.4秒、最高速度は235km/hに達する。小柄でルックスも控えめだが、俊敏なスポーツマンである。
保存状態の良い中古車は1万9000ポンド(約320万円)の値がつくが、2004年式14万8000kmの個体が4495ポンド(約75万円)で販売されているケースもあった。
三菱3000GT(GTO)
1990年代のスポーツカーには、フェアレディZ、スカイラインGT-R、スープラなど、多くの選択肢があった。三菱3000GT(GTOの海外名)もその1つである。英国仕様では、横置きのツインターボ3.0L V6から最高出力286psを発生させ、5速MT、四輪駆動、四輪操舵(4WS)を装備するというなかなか豪華な作りであった。
4シーターで1740kgという重量にもかかわらず、0-100km/h加速わずか5.5秒という速さを誇る。ロングノーズの先端にはポップアップ式のヘッドライト、サイドにはダクトがあり、アクティブエアロも装備されていた。1993年以降のモデルは、リトラクタブルヘッドライトが固定式のプロジェクタータイプに変更され、トランスミッションも6速となった。
英国の中古車市場では、1996年式で走行距離23万kmの個体が1万2000ポンド(約200万円)で販売されている。