中古で選ぶ至高の日本車 20選 目利きの英国人が好む「お得」な1台とは

公開 : 2022.11.26 06:05

スバルインプレッサWRX STi

英国人の大好きなインプレッサWRX STiは、5人の乗員を乗せ、四輪駆動によってどんなに困難な状況からも脱出することができる。2.0Lターボと6速MTを搭載し、ブレーキはブレンボ製で、インタークーラースプレーを装備したモデルもある。

ボンネットには往年のSTi同様、インタークーラーに空気を送り込むためのスクープが設けられており、彫りの深いスカートとバンパーが逞しさを演出し、リアにはスポイラーが装着されてラリーカーのような風格を漂わせる。

スバル・インプレッサWRX STi
スバル・インプレッサWRX STi

走行距離が少なく、コンディションの良い車両は1万8000ポンド(約300万円)から。今回編集部が発見した2006年式、走行距離13万kmの個体は、1万4995ポンド(約250万円)で手に入れられるようだ。

マツダRX-7

RX-7は海外でも多くの日本車ファンに愛されているが、発売当時はポルシェ968よりハイスペックであるにもかかわらず、ブランドの訴求力の低さに泣く場面もあった。また、エンジンも少々手がかかることは否めない。AUTOCAR英国編集部がテストしたところ、燃費は約6.5km/lと良いものではなく、走行距離13万kmを超えるとリビルドが必要になることもある。しかし、圧縮テストを行うことで、エンジンの健康状態を確認することができる。

1997年式で走行距離11万km、エンジンのリビルトを行ったばかりで2万9995ポンド(約500万円)という個体もある。

マツダRX-7
マツダRX-7

日産370Zニスモ

GT-Rからジュークまで、さまざまな日産車に「ニスモ」の名が与えられているが、370Zニスモは、すでにハイパフォーマンスな370Z(日本名:フェアレディZ)をさらにボリュームアップしたモデルである。6速MT、後輪駆動、3.7L V6が標準で、デュアルスポーツエグゾースト、レカロシート、19インチアルミが装着された。ボディワークは確かに型破りで、万人受けするものではなかったが、公道でこそ本領を発揮した。

英国仕様は7400rpmで344psを絞り出し、0-100km/h加速5.2秒と、同時代のポルシェ・ケイマンより0.5秒速かった。ギアはショートタイプで、シフトダウン時に自動でブリッピングするシステムになっている。価格は高騰しているので、中古でも早めに手に入れる価値がありそうだ。2014年式で走行距離10万kmの良質な個体が1万9990ポンド(約330万円)で販売されている。

日産370Zニスモ
日産370Zニスモ

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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