中古で選ぶ至高の日本車 20選 目利きの英国人が好む「お得」な1台とは

公開 : 2022.11.26 06:05

トヨタカローラTスポーツ

2000年代初頭、トヨタはホンダシビック・タイプRに対抗すべく、カローラTスポーツを開発した。シャシーレスポンスに関しては差が開いていたが、直線では大排気量車とも互角に渡り合うことができた。最高出力192psの1.8L 2ZZ-GEエンジンは、ロータス・エリーゼと同じだが、パワーをすべて引き出すには7800rpmまで回転させる必要がある。

幸いなことに、価格はリーズナブルで、1000ポンド(約16万円)強で購入することができる。2003年式、2オーナーで走行距離13万km、2150ポンド(約35万円)の個体もあった。

トヨタ・カローラTスポーツ
トヨタ・カローラTスポーツ

三菱コルト・ラリーアート

2008年、ホットハッチとして登場した三菱コルト・ラリーアート。コルトの心臓部に搭載されたターボチャージャー付き1.5Lエンジンは149psを発生し、0-100km/h加速7.4秒を誇った。固めのサスペンションに小径ホイール、エボXのようなデザインのフロントエンドを組み合わせた、マニアックなクルマである。数は少なくなってきているが、2010年式で走行距離24万8000kmのものが2495ポンド(約40万円)で見つかった。

三菱コルト・ラリーアート
三菱コルト・ラリーアート

トヨタ・セラ

1990年、トヨタは少し変わったものに挑戦しようとして、セラを作り上げた。クーペでありながら超ミニサイズで、ガルウィングドアを始めとするデザイン上の特徴も多い。最高出力110psの1.5Lエンジンに、5速MTまたは4速ATを搭載し、パワートレインや足回りはベースのトヨタ・スターレットとほぼ共有していた。

希少車だが、探す価値はあるだろう。英国では1993年式、走行距離14万km、AT車が5799ポンド(約100万円)で売られていた。

トヨタ・セラ
トヨタ・セラ

三菱FTO

FTOという車名は「Fresh Touring Origination(若々しいツーリングカーの創造)」の頭文字をとったもの。三菱のコンパクトな前輪駆動クーペであり、最高出力125psの1.8L 4気筒、2.0L V6、170psや200psのMIVECなどさまざまなエンジンが用意された。

200ps仕様のV6は、0-100km/h加速を7.5秒で駆け抜け、最高速度は225km/h(海外)に達する。トランスミッションもスポーツモード付き4速/5速ATと5速MTを選ぶことができた。そして2000年、高性能グレードのFTO GPXが英国でも買えるようになった。

三菱FTO
三菱FTO

中古は3250ポンド(約55万円)から購入できるが、1995年式で走行距離8万5000kmの個体が7995ポンド(約130万円)で販売されていた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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