中古で選ぶ至高の日本車 20選 目利きの英国人が好む「お得」な1台とは

公開 : 2022.11.26 06:05

ホンダCRXデルソル

1980年代のバラードスポーツCR-XおよびCR-Xのヒットを受け、ホンダは1990年に3代目となるCRXデルソルを作ることを決定。スタイリングを一新し、エンジンは130psの1.5L(VXi)と170psの1.6L、トランスミッションは4速ATと5速MTが用意された。

トランストップ機能による魔法のようなルーフ格納も大きな特徴だ。トランクリッドを持ち上げ、ルーフを上に押し上げると、トランクリッドからアームが伸びてくる。そして、ルーフを回収してコンパートメントに収納するのだ。

ホンダCRXデルソル
ホンダCRXデルソル

1992年式、走行距離7万8000kmの個体は4995ポンド(約80万円)で販売されていた。

ホンダS2000

1999年、ホンダは創立50周年を記念してS2000を発売した。50:50の重量配分を実現したS2000は、瞬く間にオープンスポーツカーを求める多くの人の心をつかんだ。トルセン式リミテッドスリップデフ、9000rpmまで回転する2.0L 16バルブVTECエンジンを搭載し、最高出力240ps、0-100km/h加速6.2秒、最高速度240km/hを達成。また、電動ソフトトップルーフも装備されていた。

現在、S2000はかなりの台数が残っている。英国なら、安いものだと6500ポンド(約110万円)で比較的まともな個体が手に入り、2002年式で走行距離16万kmのものは9000ポンド(約150万円)で売られていた。

ホンダS2000
ホンダS2000

レクサスLS430

2000年に発売されたレクサスLS430は、ステアリング連動ヘッドライト、リアカメラ、ナビ、事故時に膝を守るエアバッグを搭載していた。後席に乗り込めば、内蔵クーラーボックスやマッサージシートを堪能できる。大きなボンネットの下には4.3L V8エンジンと6速ATが積まれている。

新車当時は7万ポンド(約1100万円)もする高級車が、今では2500ポンド(約40万円)で手に入る。使い古された個体も少なくないが、まともなものもまだ残っている。状態の良い2001年式、走行距離11万8000kmのものが6990ポンド(約115万円)で見つかった。

レクサスLS430
レクサスLS430

スズキジムニー

可能性の大きさと車体サイズは必ずしも比例しないことを証明したのが、スズキ・ジムニーだ。英国仕様の1.3Lガソリンエンジンの最高出力は79ps(後に84psに強化)で、1000kg以下の車体を動かすには十分。四輪駆動システムとハイ/ローレシオの切り替えにより、道を選ばない走りが可能だ。トランスミッションは4速ATと5速MT。

2013年にマイナーチェンジを受け、フロントバンパー、グリル、ボンネットスクープを変更して全長が30mm長くなった。2006年式で走行距離8万2000km、3999ポンド(約65万円)から。

スズキ・ジムニー
スズキ・ジムニー

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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