新型レンジローバー・スポーツ、本邦初公開 フルモデルチェンジ 内装/外装/パワートレインを解説

公開 : 2022.12.01 12:00  更新 : 2022.12.01 12:49

ディーゼルMHEV 1本で勝負?

日本市場に導入されるMY23のレンジローバー・スポーツ。

そのラインナップはSから最上級のオートバイオグラフィーまで5つのグレードが揃う。

ランドローバー・レンジローバー・スポーツのカタログモデルはディーゼル+マイルドハイブリッドの1本となる。
ランドローバー・レンジローバー・スポーツのカタログモデルはディーゼル+マイルドハイブリッドの1本となる。    ジャガー・ランドローバー

だが搭載されるパワートレインは今のところすべてD300。

このエンジンはすでにさまざまなランドローバーに搭載されている最高出力300psの3L 直6ディーゼルのマイルドハイブリッドである。

駆動はもちろんAWDでランドローバーの最新世代のインテリジェントオールホイールドライブシステム(iAWD)を採用している。

まだ日本導入は発表されていないが、ラインナップ中で唯一のガソリンユニットであるP530(4.4L V8ターボ)も存在。

ピュアなガソリンエンジンを味わいたいという人のチョイスはこの一択になるはずだがレンジローバーでは3年分のV8モデルの予約がすでに一杯の状態になっている。このためレンジローバー・スポーツのV8モデルの上陸も不透明なままだ。

実は豊富なパワートレイン

新型レンジローバー・スポーツのカタログモデルのパワートレインは、今のところD300こと3Lのディーゼル直6 MHEVのみ。

だがそれ以外にも、先にあげたP530(4.4LガソリンV8ターボ)、P400(3.0Lガソリン直6MHEV)、P440eとP510e(ともに3.0LガソリンPHEV)、という豊富なラインナップが揃う。ここにさらにフルEVが加わるのだ。

ランドローバー・レンジローバー・スポーツ
ランドローバー・レンジローバー・スポーツ    ジャガー・ランドローバー

ちなみにP400は限定モデルというかたちで導入されることになっている。限定160台(すでに受注は終了)のローンチエディションがそれで、現状日本市場に導入される唯一のガソリンモデルということになる。

PHEVはP440eを例にとると、その航続距離は740kmに達する。そのうちの113kmがEV走行により稼げるマイレッジだという。

実際の使用状況に近い例では、厳冬期にシートとステアリングホイールを温め、ヒーターをオンにした状態でも80km以上のEV走行が可能だという。

バッテリーは急速充電にも対応しているが、家庭用の普通充電でも5時間以内に充電を完了する。

兄と比べるとリーズナブル

レンジローバー・スポーツの車両価格はレンジローバーのそれと比べると魅力的なものだ。

ベーシックモデルのレンジローバー・スポーツSは1068万円~となっているが、同じくD300ユニットを搭載したレンジローバーのエントリーモデルであるSEは1687万円にもなる。

ランドローバー・レンジローバー・スポーツ
ランドローバー・レンジローバー・スポーツ    ジャガー・ランドローバー

レンジローバー・スポーツの最上級グレードであるD300のオートバイオグラフィーでも1457万円なので、両者を比較した場合にはスポーツの方がずいぶんとリーズナブルに感じられるのである。

上陸を果たしたばかりの新型レンジローバー・スポーツ。AUTOCAR英国編集部が2022年の9月に高い評価を与えていた話題のニューモデルが日本の路上でどんなパフォーマンスを見せるのか、今から楽しみだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。

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