ヴォグゾール・コルサの開発者に聞く
公開 : 2014.08.29 22:40 更新 : 2017.06.01 02:12
7月9日にお伝えした第5世代のヴォグゾール・コルサだが、そのデザイン責任者であるマーク・アダムスと幾つかのQ&Aを交わしたので、それをお伝えしよう。
第4世代のコルサの悪かったところは
ーー特にないと思う。しかし、新しいコルサについて、われわれは分割されたフロント・グリルよりもシングル・グリルが好みだったということだ。また、より広く見せるためのヘッドランプも必要とした。テールランプについては、より水平感を強調したものを採用した。小型車としてのキャラクターを強調したかったからだ。また、サイド・ビューにはGTCのようなブレード・デザインを採用した。これらのデザインが、ユーザーのスイート・スポットに訴えるものだと信じている。
何故、アダムで使用したデザイン言語を採用しなかったのか
ーーもちろん、関連性は必要だ。しかし、ロシアのマトリューシュカのようなどこを切っても同じような存在にはしたくなかった。それぞれのモデル毎に、個性のあるデザインが必要だと考えている。アダムは面白さ、楽しさを強調したデザインだし、コルサは使い勝手がよくエレガントなデザインにしたかったということだ。デザインが何を訴えるかが、非常に重要なことだ。
インテリアの狙いは
ーーインテリアは今回大きくジャンプアップしたところだと思う。確かに、ユーザーはあまり奇をてらったものが好みではなく、保守的な傾向にある。しかし、今までのデザインは、あまりにもボタンが多くなりすぎていた。アダムで採用した単純なインターフェイスをインフォテーメント・システムが良かったので、これを更に改善させて採用したというわけだ。デザインに関しては、エクステリア同様、水平を強調したものとしている。また、クオリティも大きく向上している。触れるところはすべてそのタッチを改善している。
なお、この新しいコルサは、10月のパリ・モーターショーが正式なデビューの場となる。
価格はまだ発表されていないが、£10,000(174万円)よりも安い値付がされると思われる。
新しいスーパーミニは、現在のコルサをベースに大幅な修正がされたプラットフォームをベースにしており、そのドライブ・フィーリングは画期的に改善されているという。
もちろんエクステリアはすべて一新されており、新しい1.0ℓ3気筒ターボ・ユニットも搭載される。
現行のコルサは今年で8年めを迎えるが、それでも昨年、英国では3番めに売れた84,275台をセールスした。ちなみに、フィエスタは121,929台である。
ヴォクゾールのスモールカー・ブランド・マネージャーであるイアン・ミッチェルは、この新型について「クラスのリーダーになるべき要素をすべて持つ。」とした上で、次のように語った。
「パッケージ、スペック、価格のすべてにおいて非常のコンペティティブなものがある。ライバルと比べて、確実に良いということができる。フィエスタとのギャップもほとんどないだろう。」