もう時代遅れ? 海外で昔流行ったカーアクセサリー 20選 自動車電話からミックステープまで

公開 : 2022.12.03 06:05

名前入りサンシェード

フロントガラスのサンシェードに名前を入れるというのは、なんとも個性的なアイデアだ。クルマ版タトゥーと言えるかもしれない。海外では一時期、愛する人の名前を貼り付けて愛情を示すのが流行ったらしいが、タトゥーと違って永久的なものではない。気取った男性の中には、助手席側に「YOUR NAME HERE(あなたの名前はここに)」と書く人もいたに違いない。

名前入りサンシェード
名前入りサンシェード

ふわふわのシートカバー

毛布のようにふわふわのシートカバーは、今でも購入することができる。でも、かつてほどの人気はないような気がする。

読みづらいが、写真の広告では「ラムスキンの柔らかな弾力性が体重を吸収し、100%本物のウールが汗を吸収して、いかにドライバーの疲れを和らげるかを体験してください」と書かれている。汗を吸収するのはいいが、洗えるんだろうか。

ふわふわのシートカバー
ふわふわのシートカバー

ルーバー付リアウインドウ

ルーバー付きのリアウインドウはもともと、きちんとした目的があってデザインされたものだ。始まりは1965年のランボルギーニ・ミウラで、樹脂製ガラスの代わりに6本のスラットを採用した。その目的は、熱と騒音を逃がしながらエンジンを保護し、後方視界も確保すること。フォードも同様に、マスタング・ボス302とマッハ1に「スポーツラット」を採用している。

ランボルギーニのウラッコ、ディアブロムルシエラゴなどにもスラットが採用され、他社もこれに追随。写真のフォード・カプリのようにアクセサリーオプションとして設定されたものもあれば、デロリアンDMC-12のように標準装備されたものもある。

ルーバー付リアウインドウ
ルーバー付リアウインドウ

ガーフィールド

1978年に新聞で連載が始まった米国の漫画『ガーフィールド(原題:Garfield)』は、2000年代に入ってからも映画化されるほどの人気作品。太ったトラ猫のガーフィールドを主人公に、世界で数億人のファンを持つとも言われている。

1980年代後半の一時期、ガーフィールドのぬいぐるみ(通称、Garfield Stuck on You)は、BBCの番組『Top Gear』のオープニング・クレジットにも登場するなど、どこにでもあるような存在となっていた。

ガーフィールド
ガーフィールド

このぬいぐるみはもともと、ガーフィールドの足にマジックテープを貼り、部屋のカーテンに吊るすというアイデアから生まれた商品だ。しかし、偶然にもマジックテープではなく吸盤がつけられることになった。作者のジム・デイビスは当時を振り返り、こう語っている。

「(試作品が)吸盤付きの失敗作として戻ってきたので、とりあえず窓に貼り付けて、『2日後にまだ残っていたら、これを売り出そう』と言ったんです。クルマに貼られるなんて、思いもよりませんでした」

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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