ルノー・メガーヌE−テック・エレクトリック 詳細データテスト 乗り心地上々 ステアリングに難あり

公開 : 2022.12.03 20:25  更新 : 2023.01.04 23:46

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

インフォテインメント

Androidのスマートフォンが世に多く出回っている昨今、Googleアカウントを持っていないひとは少ないだろう。その結果、クルマにGoogleエコシステムを使う意味が生まれた。Android Automotiveの背景には、これが大きく作用している。

これは、Android Autoとは別物。ちなみにルノーのシステムではApple CarPlayともども、スマートフォンのミラーリングはオプション設定だ。

Googleベースのインフォテインメントシステムは、おおむね使いやすく、機能性にも不満は感じない。ただし、モバイル通信の圏外になると機能不全に陥るのはいかんともし難い。
Googleベースのインフォテインメントシステムは、おおむね使いやすく、機能性にも不満は感じない。ただし、モバイル通信の圏外になると機能不全に陥るのはいかんともし難い。    MAX EDLESTON

システムはGoogleのマップや音声アシスタンスなどを利用しており、appストアを介してSpotifyなどのアプリのダウンロードもできる。同時に、ほかの車両システムとも統合されていて、Googleマップを使って目的地到着時のバッテリー残量を見たり、メーター画面に進行方向を表示したりすることもできる。

おおむね上々の機能ぶりで、レスポンスが早く、レイアウトは直観的。Googleマップは、ルート選択や充電器検索で、ほとんどのナビゲーションシステムに勝っている。

とはいえ、ロングドライブで急速充電器へガイドする機能はテスラ並みとはいかない。また、モバイルデータ通信の圏外になってしまうと、ナビも音声アシスタンスも適切に機能しなくなるのはGoogleの弱点だ。

燈火類

LEDヘッドライトは標準装備で、テクノグレードではマトリックスタイプとなる。パワフルだが、対向車への防眩は効かなそうだった。

ステアリングとペダル

ペダル配置はきわめて一般的だが、ブレーキペダルのリンケージが左へ長く伸びている。EVで左足ブレーキを使うドライバーは多くないだろうが、このメガーヌでならそれができる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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