ルノー・メガーヌE−テック・エレクトリック 詳細データテスト 乗り心地上々 ステアリングに難あり

公開 : 2022.12.03 20:25  更新 : 2023.01.04 23:46

スペック

レイアウト

ルノーの新型EV、メガーヌE−テック・エレクトリックのプラットフォームは、日産アリアと同じCMF−EV。今後、同じプラットフォームのモデルは多数登場する予定だ。

ルノーは前置きシングルモーターのみの設定。サスペンションはフロントがストラット、リアがマルチリンク。最新のEVに比べてフロントに積まれるパワートレインのコンポーネンツは多く、前後重量配分は57:43とフロントヘビー気味だ。

パワーユニット

日産アリアと同じCMF-EVプラットフォームを用いるが、フロント1モーター仕様のみの設定。前後重量配分は57:43と、ややフロントヘビー気味だ。
日産アリアと同じCMF-EVプラットフォームを用いるが、フロント1モーター仕様のみの設定。前後重量配分は57:43と、ややフロントヘビー気味だ。

駆動方式:フロント横置き前輪駆動
形式:他励同期電動機
駆動用バッテリー:水冷式リチウムイオン・400V・60kWh(グロス値)/−kWh(ネット値)
最高出力:217ps/-rpm
最大トルク:30.6kg-m/-rpm
最大エネルギー回生性能:160kW
許容回転数:-rpm
馬力荷重比:133ps/t
トルク荷重比:18.7kg-m/t

ボディ/シャシー

全長:4200mm
ホイールベース:2685mm
オーバーハング(前):800mm
オーバーハング(後):715mm

全幅(ミラー含む):2055mm
全幅(両ドア開き):3780mm

全高:1505mm
全高:(テールゲート開き):2015mm

足元長さ(前):最大1075mm
足元長さ(後):最大685mm
座面~天井(前):最大1035mm
座面~天井(後):最大930mm

積載容量:440〜1332L

構造:スティールモノコック
車両重量:1636kg(公称値)/1688kg(実測値)
抗力係数:0.29
ホイール前・後:7.5Jx20
タイヤ前・後:215/45 R20 95T
グッドイヤー・エフィシエントグリップ・パフォーマンス
スペアタイヤ:なし(パンク修理キット)

変速機

形式:1速リダクションギア
ギア比
リダクション比:9.69:1 
1000rpm時車速:13.7km/h
113km/h/129km/h時モーター回転数:8250rpm/9450rpm

電力消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:5.3km/kWh
ツーリング:4.8km/kWh
動力性能計測時:2.3km/kWh

メーカー公表値:消費率
市街地:7.7km/kWh
混合:6.3km/kWh

公称航続距離:451km
テスト時航続距離:319km
CO2排出量:0g/km

サスペンション

前:マクファーソンストラット/コイルスプリング、スタビライザー
後:マルチリンク/コイルスプリング、スタビライザー

ステアリング

形式:電動機械式、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.2回転
最小回転直径:11.2m

ブレーキ

前:320mm通気冷却式ディスク
後:292mmディスク
制御装置:ABS
ハンドブレーキ:電気式・自動(ステアリングコラム右側にスイッチ配置)

静粛性

アイドリング:-dBA
全開走行時(145km/h):73dBA
48km/h走行時:58dBA
80km/h走行時:61dBA
113km/h走行時:66dBA

安全装備

AEB+歩行者・自転車検知/車間警告/ドライバーモニタリング
Euro N CAP:5つ星
乗員保護性能:成人85%/子供88%
交通弱者保護性能:65%
安全補助装置性能:79%

発進加速

テスト条件:ウェット路面/気温14℃
0-30マイル/時(48km/h)3.2秒
0-40(64):4.3秒
0-50(80):5.4秒
0-60(97):6.9秒
0-70(113):8.6秒
0-80(129):10.7秒
0-90(145):13.4秒
0-100(161):16.8秒
0-402m発進加速:15.3秒(到達速度:154.5km/h)
0-1000m発進加速:28.5秒(到達速度:164.5km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
キア・ニロEV2(2022年)
テスト条件:乾燥路面/気温23℃
0-30マイル/時(48km/h)3.1秒
0-40(64):4.2秒
0-50(80):5.4秒
0-60(97):6.9秒
0-70(113):8.7秒
0-80(129):10.9秒
0-90(145):13.7秒
0-100(161):17.1秒
0-402m発進加速:15.3秒(到達速度:137.0km/h)
0-1000m発進加速:28.1秒(到達速度:171.2km/h)

キックダウン加速

20-40mph(32-64km/h):2.2秒

30-50(48-80):2.3秒

40-60(64-97):2.6秒

50-70(80-113):3.2秒

60-80(97-129):3.9秒

70-90(113-145):4.8秒

80-100(129-161):6.1秒

制動距離

テスト条件:ウェット路面/気温14℃
30-0マイル/時(48km/h):11.8m
50-0マイル/時(64km/h):32.0m
70-0マイル/時(80km/h):63.7m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:3.45秒

ライバルの制動距離

キア・ニロEV2(2022年)
テスト条件:乾燥路面/気温23℃
30-0マイル/時(48km/h):8.7m
50-0マイル/時(64km/h):24.2m
70-0マイル/時(80km/h):47.7m

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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