BMW M4コンバーチブル

公開 : 2014.09.02 23:40  更新 : 2017.05.29 17:59

■どんな感じ?

エンジンを掛ければ盛大なエグゾースト・ノートを響かせ、アクセルを踏み込めば1800−5500rpmの間に56.1kg-mもの強大なトルクを発生。7300rpmまで軽々と吹け上がっていくところまでM4クーペとほとんど同じだ。

最新のM3やM4がもつこのエンジンは、非常にセンセーショナルな出来栄えだ。そのうえルーフを開け放てばインダクションから吸い込む空気や排気音の雄叫びが直接的に耳に届く。スポーツモードにすればマフラー内部のバルブが開き、更に弾けるような音を4本のマフラーから聴くことができる。

M4クーペの動力性能のほとんどがコンバーチブルにも受け継がれているといっていい。ただしやはりところどころにコンバーチブルであるがゆえに、その光沢が失われている部分がある。

たとえばステアリングの感触。こちらはクーペほど生き生きとしていない。また凹凸の激しい路面ではボディが落ち着かない時があった。急なコーナーが続くコースも同様。特に屋根を後方に格納しているときは、その70kg分の重みを明確に背後に感じた。

コンバーチブルの粗を探そうとすればするほど気になってしまう事も増える。しかしそれぞれのクーペとの違いは極力抑えられている。それにMカー特有のスリリングな乗り味は非常に高いレベルで実現できている。コーナリングを含めて、動力性能面のネガは、ルーフを開け放つことができるという唯一無二の特権によって、ほとんど感じさせられないと言ってもいい。

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