アストンマーティンDBX 詳細データテスト 速さと洗練性を兼備 標準車より楽しい タイヤは不足

公開 : 2022.12.10 20:25  更新 : 2023.01.05 00:38

使い勝手 ★★★★☆☆☆☆☆☆

インフォテインメント

10.3インチ画面を用いるメルセデス・ベンツ由来のインフォテインメントは、いまや数世代前のシステムだ。2年前にこれを搭載したDBXが初登場した時点に遡ってみてさえ、セールスポイントとは言い難いアイテムだ。ましてや今となっては、不利な材料に思えてしまう。

タッチパネル式でないことは、われわれのように実体入力デバイスのほうが好みであれば、なんら問題にはならない。しかし、Apple CarPlayを接続したり、タッチパッドでマップのズームをしようとしたりすると、技術面の古さを痛感させられる。反応が悪い上に動作が遅く、ボタンを何度か押さないといけない場合もある。

タッチ画面に依存していないのは、むしろ歓迎したいユーザーも少なくないだろう。しかし、いかんせんシステム自体が古く、機能や性能の不足が否定できない。
タッチ画面に依存していないのは、むしろ歓迎したいユーザーも少なくないだろう。しかし、いかんせんシステム自体が古く、機能や性能の不足が否定できない。    LUC LACEY

コネクテッド機能にも非対応で、スマートフォンのミラーリングはAppleの有線接続のみ。Androidでは接続できない。音声操作機能はあるが、その性能はライバルたちの最新デバイスには遠く及ばない。

オーディオは、800Wの14スピーカーシステムが標準装備。サウンドには少なくとも、パンチと歯切れのよさはある。

燈火類

アダプティブ・バイLEDヘッドライトは標準装備。自動減光機能は、先行者への反応がやや遅いが、光の強さは悪くない。

ステアリングとペダル

ペダルはかなり右寄りにオフセットしている。ペダル面の大きさが多少は補ってくれるが、気になるドライバーもいるはずだ。ステアリングコラムの位置はバッチリで、調整幅が広い。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事