アストンマーティンDBX 詳細データテスト 速さと洗練性を兼備 標準車より楽しい タイヤは不足

公開 : 2022.12.10 20:25  更新 : 2023.01.05 00:38

スペック

レイアウト

DBXの車体構造はオールアルミで、V8エンジンと9速ATをフロントに縦置きし、クラッチ式4WDシステムと電子制御式のリアLSDを組み合わせる。

707はシンプルに、AMG製V8をベースモデルよりパワーアップし、3チャンバー式エアサスペンションとアクティブスタビライザーも再チューニングしている。前後重量配分は、実測で54:46だった。

エンジン

DBXの車体構造はオールアルミで、AMG製V8と9速ATをフロントに縦置きし、クラッチ式4WDシステムと電子制御式のリアLSDを組み合わせる。707の前後重量配分は、実測で54:46だった。
DBXの車体構造はオールアルミで、AMG製V8と9速ATをフロントに縦置きし、クラッチ式4WDシステムと電子制御式のリアLSDを組み合わせる。707の前後重量配分は、実測で54:46だった。

駆動方式:フロント縦置き四輪駆動
形式:V型8気筒3982ccツインターボ、ガソリン
ブロック・ヘッド:アルミニウム
ボア×ストローク:φ83.0×92.0mm
圧縮比:8.6:1
バルブ配置:4バルブDOHC
最高出力:707ps/6000rpm
最大トルク:91.8kg-m/2750~4500rpm
エンジン許容回転数:7000rpm
馬力荷重比:314ps/t
トルク荷重比:40.9kg-m/t
エンジン比出力:177ps/L

ボディ/シャシー

全長:5039mm
ホイールベース:3060mm
オーバーハング(前):915mm
オーバーハング(後):1064mm

全幅(ミラー含む):2220mm
全幅(両ドア開き):3640mm

全高:1680mm
全高(テールゲート開き):2270mm

足元長さ(前席):最大1120mm
足元長さ(後席):800mm
座面~天井(前席):最大980mm
座面~天井(後席):950mm

積載容量:638〜1530L

構造:アルミモノコック、アルミ/コンポジットボディ
車両重量:2245kg(公称値)/2278kg(実測値)
抗力係数:0.40
ホイール前/後:10.0Jx23/11.5Jx23
タイヤ前/後:285/35 ZR23 107Y/325/30 ZR23 109Y
ピレリPゼロA8A PNCS
スペアタイヤ:なし(パンク修理キット)

変速機

形式:9速AT
ギア比/1000rpm時車速〈km/h〉
1速:5.35/8.4 
2速:3.24/13.8 
3速:2.25/20.0 
4速:1.64/27.4 
5速:1.21/37.2
6速:1.00/44.9 
7速:0.87/51.7 
8速:0.72/62.4
9速:0.60/74.8
最終減速比:3.27:1     

燃料消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:6.8km/L
ツーリング:9.3km/L
動力性能計測時:3.6km/L

メーカー公表値:消費率
低速(市街地):4.5km/L
中速(郊外):7.2km/L
高速(高速道路):8.2km/L
超高速:7.5km/L
混合:7.0km/L

燃料タンク容量87L
現実的な航続距離:591km
CO2排出量:323g/km(WMTC)

サスペンション

前:ダブルウィッシュボーン/エアスプリング、アクティブスタビライザー
後:マルチリンク/エアスプリング、アクティブスタビライザー

ステアリング

形式:電動機械式、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.5回転
最小回転直径:12.4m

ブレーキ

前:420mm通気冷却式カーボンセラミックディスク
後:390mm通気冷却式カーボンセラミックディスク
制御装置:ABS、EBA
ハンドブレーキ:電動、ステアリングコラム右側にスイッチ設置

静粛性

アイドリング:43dBA
全開時(4速):90dBA
48km/h走行時:59dBA
80km/h走行時:64dBA
113km/h走行時:68dBA

安全装備

ABS/ESC/EBA/RSC/HSA/FCW/AEB/LDW
Euro N CAP:テスト未実施
乗員保護性能:成人-%/子供-%
歩行者保護性能:-%
安全補助装置性能:-%

発進加速

テスト条件:湿潤路面/気温11℃
0-30マイル/時(48km/h):1.4秒
0-40(64):2.0秒
0-50(80):2.6秒
0-60(97):3.3秒
0-70(113):4.2秒
0-80(129):5.2秒
0-90(145):6.4秒
0-100(161):7.7秒
0-110(177):9.3秒
0-120(193):11.2秒
0-130(209):13.4秒
0-140(225):16.0秒
0-150(241):19.5秒
0-402m発進加速:11.6秒(到達速度:196.2km/h)
0-1000m発進加速:21.2秒(到達速度:246.2km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
ポルシェカイエンターボGT(2022年)
テスト条件:乾燥路面/気温18℃
0-30マイル/時(48km/h):1.3秒
0-40(64):1.8秒
0-50(80):2.4秒
0-60(97):3.1秒
0-70(113):4.0秒
0-80(129):5.0秒
0-90(145):6.2秒
0-100(161):7.6秒
0-110(177):9.1秒
0-120(193):11.2秒
0-130(209):13.5秒
0-140(225):16.2秒
0-150(241):19.6秒
0-402m発進加速:11.4秒(到達速度:195.9km/h)
0-1000m発進加速:21.0秒(到達速度:247.4km/h)

中間加速

20-40mph(32-64km/h):1.6秒(2速)/2.6秒(3速)/3.8秒(4速)

30-50(48-80):1.4秒(2速)/1.8秒(3速)/2.7秒(4速)/5.3秒(5速)

40-60(64-97):1.7秒(3速)/2.3秒(4速)/3.8秒(5速)/6.0秒(6速)/9.1秒(7速)

50-70(80-113):1.7秒(3速)/2.3秒(4速)/3.1秒(5速)/4.6秒(6速)/6.9秒(7速)/11.8秒(8速)/19.1秒(9速)

60-80(97-129):1.8秒(3速)/2.3秒(4速)/3.1秒(5速)/4.0秒(6速)/5.7秒(7速)/9.9秒(8速)/18.3秒(9速)

70-90(113-145):2.4秒(4速)/3.2秒(5速)/3.9秒(6速)/5.0秒(7速)/8.8秒(8速)/16.0秒(9速)

80-100(129-161):2.6秒(4速)/3.3秒(5速)/4.1秒(6速)/5.0秒(7速)/7.9秒(8速)

90-110(145-177):2.8秒(4速)/3.5秒(5速)/4.3秒(6速)/5.4秒(7速)/7.7秒(8速)

100-120(161-193):3.8秒(5速)/4.7秒(6速)/5.9秒(7速)

110-130(177-209):4.2秒(5速)/5.2秒(6速)

120-140(193-225):4.8秒(5速)

制動距離

テスト条件:湿潤路面/気温11℃
30-0マイル/時(48km/h):8.8m
50-0マイル/時(64km/h):23.3m
70-0マイル/時(80km/h):45.1m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.84秒

ライバルの制動距離

ポルシェ・カイエンターボGT(2022年)
テスト条件:乾燥路面/気温18℃
30-0マイル/時(48km/h):8.3m
50-0マイル/時(64km/h):22.5m
70-0マイル/時(80km/h):44.3m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.73秒

各ギアの最高速

1速:59.5km/h(7000rpm)
2速:96.6km/h(7000rpm)
3速:140.0km/h(7000rpm)
4速:170.6km/h(7000rpm)
5速:259.1km/h(7000rpm)
6速:310.6km/h(6917rpm)
7速:310.6km/h(6018rpm)
8速:310.6km/h(4980rpm)
9速(公称値):310.6km/h(3093rpm)

9速・70/80マイル/時(113km/h/129km/h):1505rpm/1720rpm

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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