アルファ・ロメオ 伝説のジュリアTZ復活へ ザガートと共同開発、2023年後半にデビュー

公開 : 2022.12.08 18:45

1960年代のアルファ・ロメオ・ジュリアTZが、ザガートとの協力により現代へ復活する計画が明らかになりました。レースデビュー60周年を記念し、2023年11月に登場する予定です。

ザガートデザインの2ドア・クーペ 2023年復活

アルファ・ロメオは、デザイン会社ザガートとのコラボにより、クラシックなジュリアTZを復活させる計画だ。

ザガートがSNSに投稿した短い予告映像では、1960年代のレーシングカー、ジュリア・ザガートTZのリアエンドを模したようなテールランプが確認できる。

アルファ・ロメオ・ジュリアTZ
アルファ・ロメオ・ジュリアTZ

新型車は「ジュリアSWBザガート」と名付けられ、低いボンネット、急峻なルーフライン、フラットカムテールなど、デザインの大部分でオリジナルから大きく影響を受けていると思われる。

しかし、その中身は現代的なものとなるだろう。ジュリア・クアドリフォリオ(またはGTAm)からシャシーとツインターボV6を拝借する可能性がある。SWBの名が示すように、ホイールベースは短くなると思われる。

ジュリアSWBザガートは、オリジナルのジュリアTZがFISAモンツァ・カップでレースデビューしてから60周年を記念して、2023年11月に登場する予定。同大会でTZは2位、3位、4位、5位を獲得した。

TZはコレクション性の高いクラシックカーとしても知られ、1965年式の個体は、グッディング・アンド・カンパニーのロンドン・オークションで118万1250ポンド(約2億円)で落札されるなど、コレクターにとっての価値の高さが伺える。

こうした背景を考えると、ジュリアSWBザガートの生産台数は極めて限られたものになると予想される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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