派手すぎる1980年代のカスタムカー 20選 お金持ちが買い漁った名作・珍作・駄作

公開 : 2022.12.11 18:05

タウンリー・デザート・レンジャー(1984年)

ある意味、究極のレンジローバーとも言えるタウンリー・デザート・レンジャー。大型トラックの免許が必要なほどボディが引き伸ばされているだけでなく、車幅も30cm広がっている。さずがに、多くは生産されなかったと思われるが……。

タウンリー・デザート・レンジャー(1984年)
タウンリー・デザート・レンジャー(1984年)

グレンフロム・ポートウェイ(1984年)

先に紹介したグレンフロムは、実がレンジローバーでも有名な会社である。その中でもこのポートウェイ(Portway)は、6ドアの車体に、ありとあらゆる贅沢を詰め込んだ極上の1台である。

グレンフロム・ポートウェイ(1984年)
グレンフロム・ポートウェイ(1984年)

グレンフロム・アシュトン(1984年)

グレンフロムは、顧客が望めばレンジローバーのルーフを切り取ることも喜んで引き受けた。これは、新しいフロントエンドとピカピカに磨き上げられたホイールを備えたアシュトン(Ashton)だ。ボディ剛性には一抹の不安が残るが、少なくとも、ボディラインは綺麗だ。

グレンフロム・アシュトン(1984年)
グレンフロム・アシュトン(1984年)

SVC(1987年)

長かったレンジローバーシリーズもこれで最後。SVCによる作品だ。ルーフを切り落としただけのように見えるが、骨組みをいくつか残しているため、乗り心地はある程度考慮されたようだ。しかし、ボンネットとグリルの隙間(特に左右の角)を見る限り、その製造品質はおおよそ想像がつくだろう……。

SVC(1987年)
SVC(1987年)

ケーニッヒ・メルセデスSEC(1987年)

メルセデス・ベンツSECは、控えめながらもハンサムなクルマである。しかし、ケーニッヒの手にかかれば、気取ったカブリオレに大変身。トレードマークのワイドフェンダーはちょっと気になるものの、全体的にはそこまで悪くない。メルセデス・ベンツがオープントップのSECを出さなかったことが悔やまれる。

ケーニッヒ・メルセデスSEC(1987年)
ケーニッヒ・メルセデスSEC(1987年)

リンスピード R69(1983年)

他人とは違うものを求めるポルシェ911のファンのために、さまざまなパッケージを提案したのがリンスピードだ。こちらはR69と呼ばれるモデルで、ノーズはすっきりしているが、明らかにケーニッヒの影響を受けている。ライバルのカタログを見過ぎ。

リンスピード R69(1983年)
リンスピード R69(1983年)

エクスクルーシブ・オートデザイン1000SEL(1983年)

メルセデス・ベンツW126型Sクラスは、80年代のチューニングカーの定番であった。しかし、エクスクルーシブ・オートデザインの1000SEL(そう、またしてもこのクルマ)は、なんだか様子がおかしい……。百歩譲って、赤と金のカラーリングはいいとしても、グリルとボンネットの形状はこれでいいのか?

ちなみに、同社のオプションには、鷹の頭をかたどった金メッキのシフトノブも含まれていた。

エクスクルーシブ・オートデザイン1000SEL(1983年)
エクスクルーシブ・オートデザイン1000SEL(1983年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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