スペインの高性能車ブランド、フォーミュラE参戦決定 クプラ アプトと提携し2023年から出走

公開 : 2022.12.12 18:05  更新 : 2023.09.07 01:40

フォルクスワーゲン・グループ傘下の高性能車ブランド、クプラがアプト・スポーツラインと提携してフォーミュラEに参戦します。2022/2023年シーズンより出走し、スペイン・バルセロナから世界を刺激するとのこと。

バルセロナから世界へ 満を持してフォーミュラE参戦

スペインの高性能車ブランドであるクプラが、フォーミュラEへの参入を発表した。モータースポーツ企業であるアプト・スポーツラインと提携し、2022/2023年シーズンに参戦する。

クプラは、フォルクスワーゲン・グループ傘下のセアトの高性能車ブランドという位置づけだったが、2018年に独立して以降、独自のモデルも発表している。モータースポーツにも積極的で、オフロードレースのエクストリームEには2シーズン参戦し、いずれも中位でフィニッシュ。ETCR電動ツーリングカー選手権では2021年と2022年で優勝を飾っている。

アプト・クプラのフォーミュラEマシン
アプト・クプラのフォーミュラEマシン    クプラ

今回のフォーミュラEへの参戦表明にあたっては、「次の発展段階への準備が整った」と述べている。

フォーミュラEはレギュレーションの大幅な見直しを行い、2022/2023年シーズンからは第3世代となるGen3マシンが投入される予定で、これまで以上にパワフルかつハイスピードなレース展開が予想される。

Gen3マシンはツインモーターから合計出力475psを発揮し、最高速度320km/h以上を実現する。また、600kWの回生ブレーキは非常に強力で、リアブレーキなしで走行することができる。

クプラのマシンは、パワートレインをマヒンドラ社(偶然にも最近、インドでフォルクスワーゲン・グループのMEBプラットフォームを乗用車に採用する契約を結んだ)が供給する。ドライバーは、オランダ人のロビン・フラインスとスイス人のニコ・ミュラーの2名。

クプラのウェイン・グリフィスCEOは、次のように述べている。

「レースはクプラのDNAのコアであり、我々は勝つために行動します。今こそ、次のステップに進み、世界最大のEVモータースポーツに参加する絶好の機会です。世界で最も象徴的な都市で戦うアプト・クプラ・フォーミュラEチームの姿を見るのが待ち遠しいです」

「フォーミュラEに参戦することで、バルセロナから世界に刺激を与え、真のグローバルブランドになるという我々の目標を明確にできるでしょう」

フォーミュラEの2022/2023年シーズンは1月14日にメキシコで開幕し、7月30日まで続く。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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