ランドローバー・ディスカバリー・スポーツ、デビュー
公開 : 2014.09.03 22:50 更新 : 2017.06.01 02:12
ボディ&シャシー
イヴォークのように、ディスカバリー・スポーツの基本骨格はスティール製のモノコックだ。しかし、ルーフ、ウイング、ボンネットにはアルミウムを使用し、ジャガー・ランドローバーのトレンドに合わせることを忘れていない。
全長は4590mm。これはフリーランダーよりも91mm長く、ホイールベースは80mmほど長い。その全長の余裕は、リアのコンパートメントとトランクの容量アップに使われていることはいうまでもない。
プログラム・ディレクターのマレー・ディーチェによれば、このスペースの拡張はフリーランダー・ユーザーの声を反映させたものだという。このことは、シャシーとボディ・ストラクシャーのセンター・ピラーから後ろについて、以前のモデルではスペースを蝕んでいたサスペンション・レイアウトを一新し、新しいマルチ・リンク・サスペンションを導入することを決めるキーともなったという。フロント・サスペンションと、新しいコイル・スプリングを得たリアのマルチ・リンク・サスペンションは、鍛造アルミニウム製のナックルとリンクを持ち、重量の軽減に寄与しているという。
最終的に、ボディの構造材やサスペンションの軽減などによって、7シーターでありながら1817kgという軽量化に成功している。これは、ディスカバリーよりも800kgから900kgも軽い数値である。
ディスク・ブレーキも改善され、新しいバリアブル・レシオの電子制御のパワー・ステアリング・システム、それにオプションの自動ブレーキ・システムなども採用されてる。また、ボンネット・エア・バッグもオプションとして用意される。更に、オフ・ロード性能を高めるテライン・レスポンス・システムも採用されている。