カワサキからまさかの四輪車! 北米で人気のカワサキ・テリックス&ミュールに悪路で試乗 オフロード四輪車の魅力、伝えたい 

公開 : 2022.12.15 05:45

オフロード四輪 狭い日本に浸透する?

というわけで、テリックスの2モデルもミュールもイージー・ドライブで、ファン・トゥ・ドライブでもあった。

見た目も機能的でカッコイイし、価格も驚くほど高いわけではない。クルマ好きならだれもがほしくなるだろう。

オフロードでは抜群の走行性能を発揮するものの、公道走行はできない。
オフロードでは抜群の走行性能を発揮するものの、公道走行はできない。    カワサキ

問題は、「オフロード四輪車」とカワサキが表現しているように、公道走行ができないことだ。

保安基準もさることながら、もともと低ミュー路を前提に設計・開発されているから、もしも舗装路で急転舵すると転倒のおそれがあるし、高ミュー路での連続的な高速巡航、ブレーキ時の駆動系への負荷も想定していないという。

保安部品を備えればいい、というものではなく、安全面での配慮から災害時などの車両以外は売り手のカワサキ自身がナンバー取得に対して慎重な態度をとっているのだ。

アメリカではこの種の市場は年間6万台あり、カワサキは年間2万5000台を販売している。

生産はネブラスカ州リンカーン市にある現地法人KMM(Kawasaki Motors Manufacturing Corp. U.S.A.)でおこなっており、日本向けもここから輸入している。

2022年分の40台は完売ということだけれど、狭いニッポンでどれだけ売れるのか? 

契約販売店は現在8店。来年は12店に増やして120台、再来年は20店、200台の販売を目指す。

ゼロからのビジネスを、2021年に掲げたカワサキのスピリットで切り開く。Let the good times roll.(楽しんじゃえ!)

記事に関わった人々

  • 執筆

    今尾直樹

    Naoki Imao

    1960年岐阜県生まれ。幼少時、ウチにあったダイハツ・ミゼットのキャビンの真ん中、エンジンの上に跨って乗るのが好きだった。通った小学校の校長室には織田信長の肖像画が飾ってあった。信長はカッコいいと思った。小学5年生の秋の社会見学でトヨタの工場に行って、トヨタ車がいっぱい載っている下敷きをもらってうれしかった。工場のなかはガッチャンガッチャン、騒音と金属の匂いに満ちていて、自動車絶望工場だとは思わなかったけれど、たいへんだなぁ、とは思った。

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