BMW 4モーター搭載の電動Mモデル、プロトタイプ発見 新たな四輪駆動システム開発中

公開 : 2022.12.16 18:05

BMW Mが開発中のEVプロトタイプをカメラが捉えました。4基のモーターを搭載する高性能車で、電気による新しい四輪駆動システムの開発が行われています。

4モーターの四輪駆動システム開発

BMWが開発中の高性能EVコンセプトをAUTOCARのカメラが捉えた。4基のモーターを搭載するBMW Mのプロトタイプである。

今年8月に公開された情報によると、電動の四輪駆動システム「xドライブ(xDrive)」を特徴とし、減速時のエネルギーを回収できる回生ブレーキ機能も備えているという。

BMW Mが開発中のEVプロトタイプ
BMW Mが開発中のEVプロトタイプ    AUTOCAR

BMWは、この新しい駆動システムが「全く新しい可能性を開く」とし、「極めて正確」なトルクとパワーを「数ミリ秒以内」に各車輪に伝達すると述べている。

さらに、「電気モーターのパワーとトルクは非常に精密に制御できるため、アクセルペダルから指示される負荷要求を、従来の駆動システムでは達成不可能なレベルのダイナミクスで実現できる」とのこと。

プロトタイプでは、高度に統合された新しい制御システムのテストも行われている。走行状態を常時監視するとともに、「ドライバーの希望」を汲み取り、各車輪への理想的なパワー伝達を決定すると言われている。

今回目撃された車両を見る限り、ベースとなっているのはBMW i4 M50で、M3およびM4と同様のデザインと、クワッドモーター搭載のために拡大されたワイドフェンダーを採用しているようだ。また、フロントグリルにMバッジと、手書きのモデル名のようなものが確認でき、このプロトタイプの実験的な役割をほのめかしている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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