アウディTT Sクーペ

公開 : 2014.09.04 23:55  更新 : 2017.05.29 18:15

気になる全長は先代はと全く同じ4177mm。ただしホイールベースは37mm延長された2505mmとなる。シャシーとボディの27%にアルミニウムを使用する事によって、先代比−50kgものダイエットに成功したという。

サスペンションはフロントにマクファーソン・ストラット、リアは4リンク式。ステアリングは電子アシスト付きの可変レシオ。TT Sには磁気流体ダンパーが標準装備で、他のグレードももう少し待てば選択可能になる予定だ。

エンジンはEA888型の4気筒ターボ・ガソリンで5800−6200rpmの間で310ps、1800rpmにて38.7kg-mを発生。ピークパワーに至る100rpm手前までじつにトルクフルな走りをする。

これらの出力はフロント偏倚の4WDシステムへと伝達され、そのリア・アクスルには電制マルチプレート・クラッチが備わる。ゴルフR同様にトルクの100%を後輪に掛けることも可能だ。0−100km/h加速はメーカーの公表値で4.6秒、理想的な複合サイクルでは14.5km/ℓほどの燃費になるとのこと。

なお標準のTTの車両価格は(515万円)から。2.0ℓのガソリン・エンジンは2WDと4WDを選択可能、2.0ℓディーゼルは2WDのみとなる。

■どんな感じ?

どのグレードもインテリアのデザインの美しさは群を抜いている。仮にあなたが神経質な性格の持ち主ならば、暗いトーンで纏められてインテリアに文句を言いたくなるかもしれないが、シンプルなレイアウトや見栄え、フィッティングを重要視する向きならば、大満足するはずだ。

メーターパネルはすべてデジタルへと取って代わり、アウディ製のマルチ・メディア・インターフェイス(MMI)はシンプルなメニューをもつナビゲーションに合わせてボタン点数が極限まで減らされた。それらの操作性はとても良い、というのが筆者の感想。仮にそうは思わないという読者がいらっしゃるのなら、遅からずどのクルマもデジタルのメーターに変わる前に、好きになる努力をしてみることをお勧めする。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

人気記事