復活のTZ アルファ・ロメオ、新型ジュリアSWBザガート一部公開 サーキット向け限定モデルか

公開 : 2022.12.20 18:45

1960年代のアルファ・ロメオ・ジュリアTZがザガートとのコラボにより、現代に復活します。レース用シートや逆開きのボンネットなど、特別なデザインとなっています。

ベースは現行ジュリア? TZ復活へ

アルファ・ロメオは、デザイン会社ザガートとのコラボにより、1960年代に販売されていたジュリアTZを復活させる予定だ。

新型車は「ジュリアSWBザガート」と名づけられ、オリジナルの低いボンネットや急峻なルーフライン、フラットなカムテールといったデザイン上の特徴を引き継いでいると思われる。

アルファ・ロメオ・ジュリアSWBザガートの予告画像
アルファ・ロメオ・ジュリアSWBザガートの予告画像    ザガート

ザガートのInstagram公式アカウントに投稿された予告画像では、パフォーマンスに特化したモデルであることが示唆されている。フロントエンドは現行のジュリアよりも低く、アグレッシブなスタイルで、シートはレース向けのようだ。さらに、ボンネットはフロントヒンジ式になっている。

車名の「SWB」が示すように、オリジナルのジュリアTZを模倣してホイールベースは短くなる見込みだ。詳細はまだ不明だが、ジュリア・クアドリフォリオ(またはGTAm)のツインターボV6とシャシーを流用する可能性がある。

同様のアプローチは、2010年に発表されたTZ3でも見られる。こちらはダッジバイパーをベースとしていた。

ジュリアSWBザガートは、オリジナルのジュリアTZがFISAモンツァ・カップでレースデビューしてから60周年を記念して、2023年11月に登場する予定。同大会でTZは2位、3位、4位、5位を獲得した。

TZはコレクション性の高いクラシックカーとしても知られ、1965年式の個体は、グッディング・アンド・カンパニーのロンドン・オークションで118万1250ポンド(約2億円)で落札されるなど、コレクターにとっての価値の高さが伺える。

こうした背景を考えると、ジュリアSWBザガートの生産台数は極めて限られたものになると予想される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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