「味変」したら覚醒しちゃったクルマ 28選 新しいエンジンで本気を見せた名車たち
公開 : 2022.12.31 19:05 更新 : 2022.12.31 19:46
フォルクスワーゲン・ゴルフR
ゴルフRの最初の2世代は、3.2L V6エンジンにちなんで「R32」と呼ばれる。しかし、このエンジンは非常に重く、フロントアクスルのほぼ前方に搭載されているため、ハンドリングに大きな問題があった。次の世代で多少改善されたが、それでも時折、狭い山道などでドライバーを悩ませることがある。
そのさらに次の世代からは、車名の由来となったエンジンを落とし、ターボチャージャー付きの2.0L直列4気筒を採用。パワーアップと同時に軽量化も実現した。ハンドリングの問題はようやく解消され、ゴルフRは本来あるべき立派なホットハッチとなったのだ。
フォルクスワーゲン・パサート
1997年に登場したパサートは、良いクルマではあるが、楽しいクルマではなかった。ただし、パサートW8を除いては。4.0L W8エンジンは、2つの2.0L V4エンジンを共通のクランクケースにマウントしたもので、このタイプとしては量産車に搭載された唯一のものである。
2001年から導入されたこのW8エンジンは275psを発生し、この世代のパサートでは標準より80ps以上パワフルであった。他に類を見ない特徴を持ったエンジンだが、売れ行きは非常に悪く、短命に終わってしまう。これはフォルクスワーゲンも予想通りだったのかもしれない。
フォルクスワーゲン・トゥアレグ
フォルクスワーゲンにはもう1つ、贅沢なエンジンがある。トゥアレグの発売から2年後に、6.0LのW12が追加されたのだ。パサートに搭載されたW8と同じくらい珍しいもので、アウディA8、ベントレー・コンチネンタル、フォルクスワーゲン・フェートンにも導入された。
最高出力450psと、性能面でも他のエンジンを圧倒している。フォルクスワーゲンは当初、このトゥアレグを500台だけ販売する予定だったが、驚くほど人気が出たため、生産を継続することになった。
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